2018年セレクトセール

7/9~10の2日間、今年もセレクトセールが開催されました。初日の1歳馬セールでは昨年の15頭を大幅に上回る23頭の仔馬が億超えを果たし、さらなる盛況を博しています。只、細かく見ると高額落札された仔馬の大半はノーザンファーム生産の仔馬であり、社台ファーム生産の仔馬は価格が伸びていない印象を受けます。しかし、これにはアフターケアの充実も含めた、落札馬の活躍が背景にある訳なので、この状況は当面揺らぎそうもありません。

さて、今年のセレクトセールを通して、グリーンファーム縁故の仔馬のセールス状況をまとめておきます。先ずは初日の1歳馬セールの結果(50音順)から。

・アドマイヤヒラリーの2017:父リアルインパクト,牡馬,ノーザンF,3400万円
・クーデンビーチの2017:父エピファネイア,牝馬,社台F,2300万円
・フローラルグリーンの2017:父ダイワメジャー,牝馬,フローラル,3000万円
・フローリオットの2017:父ディープブリランテ,牝馬,社台F,1100万円
・ラブリネスオブパリの2017:父キングカメハメハ,牡馬,社台F,3700万円
・レイナカスターニャの2017:父ノヴェリスト,牡馬,秋田牧場,1000万円

真っ先に目に付くのが、スターリーパレードの1つ下のアドマイヤヒラリーの2017です。父がトーセンホマレボシからリアルインパクトに変りましたが、何れもディープインパクトの孫世代であり、評価に大きな差はないと思うのですが、落札価格は3400万円まで伸びました。スターリーパレードが割安だったのか、本仔が割高なのかは判りませんが、何れにしてもノーザンFブランドの成せる技だと思います。

これと比較して落札価格が伸びていないのが社台F生産馬で、ラブリネスオブパリの2017などは相当な評価を受けて当然と思うのですが、アドマイヤヒラリーの2017と高々400万円の差でしかありません。スペック的には遥かにラブリネスオブパリの2017の方が上な筈ですが、この辺りに社台Fの凋落を感じます。

さらに、フローリオットの2017に至っては1100万円の落札価格ですので、これならばグリーンファームから募集を掛けた方が、よほど高い値付けが出来た気がします。

また、社台グループ外に売られてしまったレイナカスターニャですが、アンデスクィーンの活躍をみると、今回の牡馬で1000万円のプライスは、非常にお得感のある印象を受けます。こういう仔馬をグリーンが落札するか庭先で取引して募集してくれると嬉しいのですが..。🤔

最後に、タートルボウル産駒の落札価格は(ノーザンF生産馬を含めて)軒並み低調に終わりました。この結果を見ると、ジュエルオブナイルの2017の募集価格はそれなりに安価にしないとバランスが取れない感じがします。

続いて2日目の当歳馬セールの結果(50音順)です。

・オルトリンデの2018:父ロードカナロア,牡馬,社台F,5200万円
・オレンジティアラの2018:父スピルバーグ,牝馬,社台F,1200万円
・ボーンレジェンドの2018:父キンシャサノキセキ,牝馬,社台F,2500万円
・マドモアゼルドパリの2018:父キングカメハメハ,牡馬,社台F,9400万円

・レイナカスターニャの2018:父ハービンジャー,牡馬,秋田牧場,1000万円

先ずは、マキシマムドパリの全弟にあたるマドモアゼルドパリの2018ですが、落札価格は億には一歩届かず9400万円でした。流石にこの価格を見てしまうと、「グリーンファームから募集される目は端から無かった」ことが再認識できますね。😅

ボーンレジェンドの2018やオルトリンデの2018も実馬は見ていませんが、スペックから見れば結構なプレミアムが付いた印象です。反対に、ここでもレイナカスターニャは割安で、1年間の青田買いとは言え、ハービンジャーの牡馬で1000万円ならば、一つ上の父ノヴェリストを凌ぐお値打ち価格ではないかと思います。

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