今年グリーンFから募集して欲しい仔馬 ①

年も明けて2018年に入りましたところで、新しいシリーズネタとして、今年グリーンファームから募集して欲しい、クラブ所縁の仔馬をピックアップして行きたいと思います。目標としては個人的に期待値が高い順に10頭リストアップすることを考えていますが、条件として種牡馬の重複はしないものとします。先ずは、個人的に最も期待する仔馬である、ウィングドウィールの2017を採り上げます。(一覧はこちら


No1:ウィングドウィールの2017

1.基本情報(netkeiba.com参照

父  :スクリーンヒーロー
母父 :シンボリクリスエス
性別 :牡馬
毛色 :栗毛
FN :2号族
誕生日:2017/03/02
生産 :社台ファーム

母馬であるウィングドウィールはグリーンファームから募集され、生涯戦績5.2.4.23の記録を残しました。佐渡Sを勝利してオープン入りを果たした後は、府中牝馬S(GⅢ)を始めとして重賞レースを5戦(当時ノーグレードのターコイズSを含む)した活躍馬です。
一方、父スクリーンヒーローはJCの勝利を経て種牡馬入りしましたが、GⅠの勝利はこの1戦のみであったことから、その期待値は然して高いものではありませんでした。しかし、産駒からモーリス・ゴールドアクターなどの活躍馬を出したことで、その人気は一気にアップし、18年度の種付け料は700万円にまで急騰しています。
もし、この仔がグリーンファームから募集されれば、グリーンファームからは初のスクリーンヒーロー産駒になります。ロベルト系牡馬の例に漏れず、スクリーンヒーローの仔は牡馬に活躍馬が偏っている点からも、牡馬に出たこの仔に掛かる期待は相当高くなると考えられます。

2.牝系情報

エアウィングスから連なる牝系で、多数の活躍馬を輩出している優良牝系です。過去、同牝系からは母馬であるウィングドウィールの他に、ウィングソルジャー、アメリカンツイストなどがグリーンファームから募集された実績があります。
本仔馬はウィングドウィールの2番仔であり、1番仔は父タートルボウルの牝馬ですが、現時点でマーケットに上市された事実はなく、状態は不明です。初仔と言うこともあり、体質的に問題があった可能性もありそうです。ちなみに、本牝系のファミリーナンバーは快速系の2号族です。

3.血統配合

この仔のセールスポイントはスクリーンヒーロー(ロベルト系)の牡馬であることに尽きるのですが、配合的にも妙味があります。最も目を惹くのがサンデーサイレンスの3×4父母間クロスを持っていることで、サンデーサイレンスの奇跡の血量を構成しています。これで血統的妙味はMAXなのですが、他にもRoberto, Northan Dancerの父母間クロスも内包します。クロスの本数が多いことで、体質や気性の面に不安を抱えることになりますが、これがクリア出来れば秘めたる爆発力は相当大きいものと期待が膨らみます。但し、これまでのスクリーンヒーロー産駒で、Robertoのクロスを持つ仔に活躍馬が出ていない点については、留意しておく必要があります。

4.予想価格(予測モデルは本稿を参照

1700万円(基本:1000万,牡牝補正:+200万,父補正:+300万,母補正:+250万,兄姉補正:-100万)

5.おわりに

「兄姉の競争実績が無いこと」、「母馬がグリーンファーム所属でオープンまで進んだ活躍馬であること」を考慮すると、本仔がグリーンファームから募集される可能性は極めて高いと思われます。また、価格的にはスクリーンンヒーローの種付け料が高騰する前の仔馬ですし、兄姉に実績が無いことから、牡馬であることのプレミア性を加味しても、極端な高額募集にはならないことを期待します。

なお、ウィングドウィールは17年度もスクリーンヒーローが種付けられています、2年連続で同じ種牡馬が配合されたと言うことは、上の出来が良かったものと想像できます。但し、17年度は種付け料が+400万円アップしていますので、仮に募集が掛かっても価格はこの分だけアップしてしまいます。ここは、価格が高騰する前の本仔を募集して欲しいと、切に願うところです。

【補足】
17年産のスクリーンヒーロ産駒でグリーンファーム所縁の仔馬は、他にもネヴァーフェイドの2017(牡馬)がいます。この仔が募集される可能性も十分にありますが、比較してウィングドウィールの2017の方が、確度は高いと思われます。

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