TARGET:外部指数と馬印

週末の注目馬の投稿で書き綴っている様に、自分の競馬予想のスタイルはデータ派に属するものと思います。基本的には「出走馬のスピード指数・過去走の脚質・コースによる枠番や脚質の有利or不利」等のデータを総合的に判断して馬券妙味のある馬を注目馬としてピックアップしているのですが、その作業に不可欠なのがJRA-VANの情報です。自分が契約しているのはJRA-VANのDataLab.と呼ばれるコースで、月額2000円の使用料でJRAが提供するデータベースの情報が参照可能になります。今となっては、この情報無くして自分の競馬の予想は成り立たちません。只、敷居が高いのはDataLab.は他のアプリケーションプログラムと合わせて使う必要があることで、活用には一定以上のコンピュータスキルが如何しても必要になります。

但し、アプリケーションプログラムは自分で作ることも可能ですが、多数のフリーソフトウェアが公開されていますので、自らにプログラミングスキルが無くても、それらを利用することは可能です。その中でもTARGET frontier JV(以下、TARGETと略します)と呼ばれるデータベース参照ソフトは極めて多機能であり、様々な条件のデータ検索をすることが出来ます。例えば、自分がブログの中で度々取り上げている、「グリーンファーム愛馬会所属馬の未勝利戦の回収率」等の情報は、TARGETを用いることで簡単に調べることが可能です。多機能であるが故に使いこなすまでが一苦労ですが、一度習熟してしまえばこれほどの味方はありません。

また、TARGETには単なるデータベース検索機能の他に、予想に有用な分析系の機能も併せ持っています。その1つが自分が本ブログ内で多用している「補正タイム」です。これは、走破時計から馬場差を補正した上で、そのクラスで勝利出来る基準タイムを100で表した、一種のスピード指数です。クラスごとに基準値が自動的修正されますので、過去走で補正タイムが100前後出ている馬を探すだけで、確実に勝ち馬に近づくことが可能です。

更に、この補正タイムを過去7走分を平均した「7走補正値」をファイルに出力することも可能です。またTARGETには、この他にも「ZI値」と呼ばれる分析値も用意されていて、これもファイル出力することが可能です。そして、これらのファイル出力された指数を外部指数と呼んでいます。この辺りから話が複雑になってしまうのですが、外部指数と言うのは必ずしもTARGETが生成する「7走補正値」や「ZI値」だけではなく、JRAが提供する「タイム型データマイニング」「対戦型データマイニング」と呼ばれる指数や、「カツラギ」「ALGO SPEEDER」等のフリーの予想ソフトが出力する指数値も外部指数の一種となります。

そして、TARGETはこれらの外部指数をアプリ内に読み込んで、JRA-VANのデータと合わせて統計分析をすることが出来ます。例えば、「カツラギの予想1位の馬の単勝回収率」とか「タイム型データマイニングの1位の馬が1番人気のときの勝率」などの、複雑な条件下の統計情報を得ることが可能になります。更に近年は馬券シミュレーション機能も実装され、例えば「カツラギの予想1位と2位の馬の馬連をベタ買いした時の回収率」なども知ることが可能になりました。

また、TARGETには競馬新聞では馴染みの馬印も取り扱うことが出来ます。◎や△と言った予想印を入力すれば、「本命馬◎の単勝回収率」なども調べることも可能になります。更に、この馬印も外部ファイルを介して一括入力することが可能です。

…以上、延々とTARGETの多機能性について書き綴ってきましたが、そのTARGETを以てしても現状で出来ないことがあります。それは、複数種の外部指数を複合的に取り扱って統計分析を行うことです。例えば、「タイム型データマイニングとカツラギの予想の両方同時に1位の馬の単勝回収率」等の情報を、現在のTARGETで調べることは(多分)出来ません。

そこで考えたのですが、(完璧ではありませんが)1つの方策として、外部指数の指数順位を馬印に変換してTARGETに読み込ませてしまう方法がありそうです。馬印であれは複数種類同時に統計分析に使えますので、先に例示した「タイム型データマイニングとカツラギの予想の両方同時に1位の馬の単勝回収率」も求めることが可能になります。但し、指数を馬印に変換した時点で指数としての多値情報は失われてしまい、単なる順位に情報量が減ってしまいます。即ち、「タイム型データマイニングの数値が100以上でかつ、カツラギの指数値が80以上の馬の単勝回収率」の様な指数値を条件にした分析は依然として不可能です。

この様に、完璧では無いものの外部指数を馬印に変換することには一定のメリットがあると考えて、その様な「外部指数順位→馬印」の変換処理が可能なフリーウェアを探したのですが、どうも一般的には需要がないのか、見つけることが出来ませんでした。そこで技術者足る者、無いものは自ら作るしかないだろうと言うことで、変換ツールを自作することに決めました。必要最低限の機能を実現するだけならば、恐らく数日で完成する作業量と見積もるのですが、どうせ自作するなら自分の欲しい機能を盛り込んだ、一定の汎用性のあるツールとして仕上げたいと考えています。

(想像以上に長文になってしまったので次回に続きます。次回は製作するツールの仕様を整理するつもりです。)

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