プラモ制作:アルカナディア・ソフィエラ

今回の美プラ制作報告はコトブキヤのアルカナディア・シリーズからソフィエラ。今年に入って、初めてシッカリした美少女プラモを作った気がします。

アルカナディアはファンタジーの世界観をベースにしたコトブキヤのオリジナルシリーズで、登場するモンスター娘は「秩序」と「混沌」の2属性に分かれています。過去に制作したルミティアエレーナは「秩序」の属性でしたが、今回制作した悪魔娘のソフィエラは「混沌」側に属する設定です。

先ずは素組の状態。パーツレベルで色分けが入念に行われており、普通に組んだだけでこれだけのクォリティで出来上がります。しかも組み立てが平易で楽しく組めるところは流石のコトブキヤだと思いました。

そして、今回も全塗装を行いましたが、その際のイメージは「葬送のフリーレン」に登場したリーニエのカラーリングを目指すことにしました。

..と言う所で完成したのがこちら。残念ながら思ったほどリーニエに寄せることは出来ませんでしたが、自分的な納得度としてはかなり高いものが出来たと思っています。

塗装レシピですが、先ずアーマの赤色にはクレオスのベルベット・レッドを使用。下地は塗らずに成型色の濃紫の上から直接塗りました。普通に塗った状態ではメタリックのレッドと大差ない印象でしたが、艶消しクリアをコートすると何となくベルベットの雰囲気が出てきました。個人的には今後も使いたい良い赤だと思いました。

白色はウォーム・ホワイト、金色はスターライト・ブラス、差し色の青にはメタリック・ダークブルー+艶消しクリアを使用。なお、アーマーの細かい金色は「4アーティスト・マーカー」の金色をトレイに出してから筆塗りしました。「4アーティスト・マーカー」のインクはエナメル溶剤なので、伸びが良く筆塗りが容易です。発色性も高く、水性アクリルのシタデルより使い易いかもしれません。

さらに、武器の刃渡り部分にはプレミアムミラークロームを用いてメッキ塗装を実施しています。メッキ塗装は成功したり失敗したりと成否が安定しなかったのですが、今回はパーツにやすり掛けを行わず、サーフェーサーも吹かない状態に対して、下地色のEX-02ブラックを塗り、その上にプレミアムミラークロームを薄く吹きました。結果的に今回は期待通りのメッキ感を得ることが出来ました。

更に、今回はメッキ塗装部にボーンペイントのフィニッシュクリヤを施してみました。「低浸食性でメッキ部を損なわない」と言うのがウリのフィニッシュクリヤですが、確かにメッキ感は維持できました。厳密にはコーティング前の方がよりピカピカしていたのですが、コーティングしてもこれだけ輝くならば、塗膜の保護を考えてコーティングは施した方が良い様に思います。

髪の毛の塗装はラスキウスの鴇羽色をベースにして、同じくラスキウスのクリア・ペールオレンジを重ねることでグラデーション塗装を行いました。内心はもう少し薄く仕上げる予定でしたが、思った以上にオレンジ色が発色してしまいました。

なお、今回の制作でグラデーション塗装を行ったのはこの髪の毛の部分のみ。肌色部分は成型色のまま艶消しクリアを吹き、そこにウェザリングマスターを用いて陰影を付けました。今回のキットは肌色部分の面積が小さく、この簡易手法でも十分でした。

最後にフェイスパーツですが、付属するタンポ印刷のパーツは虹彩色が薄紫で、このままでは全体の赤色に負けてしまうことから、手持ちの瞳デカールを用いて作り直しました。具体的にはルミティアの「怒り顔」の瞳デカールを使いましたが、「怒り顔」とは言えルミティアのカワイイところが勝ってしまい、悪魔娘と言うよりも「プチデビル」に化けてしまいました。まぁ、これはこれで可愛いので良しとします。

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