11/13銀嶺S:ラインオブフェイトは不向きな展開でも5着

11/13、東京9R・銀嶺S(3勝クラス・ダート1400)に愛馬ラインオブフェイトが出走しました。休み明けの大敗から仕切り直しとなる1戦でしたが、展開に恵まれない中でも頑張って5着を確保してくれました。

今走の馬体重は-8Kg減らして474Kg。前走が+20Kgであったことを考慮すれば、もう少し絞れても良かったのですが、デビュー当初はこれ位の体重で走っていましたので、概ね問題は無かった様に思います。

実際、パドックを周回する姿に太目感はありませんでしたし、時折見せる厩務員さんに甘えるような仕草は、何時ものラインオブフェイトのものでした。

一方で、馬場入りした直後は少し興奮する素振りを見せていました。これは他馬が直ぐに返し馬に入ったのに対して、本馬は時間を使って外埒沿い歩かされたことで、行きたがったのかもしれません。

レースは綺麗なスタートを決めましたが周りの馬の行き脚も速く、狙ったような外寄りの先行ポジションを取ることが出来ません。誤算の1つ目は大外枠のトーセンアランが無理にハナを主張してきたことで、この馬に前をカットされた結果、行き切ることが出来ませんでした。

そして、最大の誤算はとにかく先行策を採る馬が多すぎたこと。人気馬に先行脚質馬が多かったことから、ある程度は流れる展開が予想されましたが、中盤までハイペースが続いた上に、それが6頭もの集団になったのは誤算でした。

前走の結果を考慮すると、3勝クラスのハイペースについて行くと最後は脚がもたないことから、自分のペースを守りながらも砂を被らない先行ポジションを確保することが理想でしたが、前に6頭横並びの壁が出来てしまうと、その外に出すことを鞍上は躊躇った模様です。

距離損を恐れた鞍上は2列目に控える選択をしましたが、ここでキックバックを浴びてしまい、ポジションが大きく下がってしまいます。これは鞍上の吉田豊Jにとっては想定外だったと思いますが、正に乗り替わりの弊害が出た瞬間でした。本馬の癖を分かった鞍上ならば、無理に壁の直後には入れなかったと思います。

レースは7番手で3角に侵入し、ポジションを下げたにも関わらず、インから5頭分外を大回りして、4角出口では8番手。直線に出でて進路を確保すると、ここからシッカリとした末脚を伸ばしましたが、4頭を交わすも1頭に差されて、最終着順は5着となりました。

結果を見る限り、ポジションは明らかに後ろ過ぎでしたが、仮にもう少し前から競馬をしたとしても、上位3頭との差は埋まらなかったと思います。今回の所は3勝クラスでは初となる掲示板を確保し、現級でも戦えるところを示したことで、充分な成果とすべきでしょう。

今回のレースの考え所については、公式サイトの田島師のコメントとして詳細が語られており、自分もこの見解には納得するところです。3勝クラスで安定した成績を残すためには、もう少しキックバックを克服する必要がある様に思いますが、無理な調教をして競馬が嫌いになっては本末転倒であり、ここは難しいところでしょう。個人的には、今の競馬のまま数を使って、その中で展開の向くレースをジックリと待つことが正解である気がします。

今回のレースを見る限り、現状では上位陣との力の差が明らかに存在しています。一方で、本レースでは本馬が唯一の牝馬であり、ハンデ戦になれば、もう少し有利な斤量が貰えるかもしれません。ここからはハンデ戦を優先的に狙ったローテーションを組むことも、長期的な戦略としては有用ではないかと思います。

取り敢えず、今走のあとは休養を入れる模様ですが、中山ダート1200の舞台は本馬には明らかに忙し過ぎる様に見えますから、中京・阪神・東京でダート1400の番組が組まれるまで、休養で良いと思います。恐らく、来年の1回東京の1週目に、銀蹄S(ダート1400ハンデ)の番組が組まれると思いますので、そこを狙って逆算して貰えれば良いと思います。

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