岡田牧雄氏が一口馬主DBのコラムにて、「オルフェーヴル産駒は大きいほど走る」の旨のコメントをされています。それでは、どれくらい大きければ十分なのか?反対に小さいと悪いのか?具体的な数字をTarget-JVで調べて見ました。
以下は、2022/2/24現在までのオルフェーヴル産駒の中央全成績(延べ2771走)を馬体重450Kgで分けた結果です。
馬体重 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
~449Kg | 5.3% | 12.4% | 19.6% |
450Kg~539Kg | 10.9% | 20.5% | 29.2% |
馬格の大きな産駒の成績が倍近い成績を収めており、これは出資馬の選定には無視できない情報です。細かいデータは省略しましたが、両者の分岐点は440Kg~450Kgの間に存在しており、重ければ重い程成績が優れる訳でもなく、軽ければ軽いほど成績が劣る訳でもありません。何故か、440Kg~450Kgの間で2つのグループに分かれています。即ち、オルフェーヴル産駒に出資する場合は、「少なくとも440Kg超の馬体重でレースが出来る馬格があるか?」を判断基準とすべきです。
なお、この結果は芝/ダートのトラック適性に関係なく成立していますし、牡馬/牝馬の性別とも無関係です。理由は不明ですが、とにかく440Kgを超えることが重要と言うことです。
注:540Kg超の大型馬は成績が明らかに低下します。流石に重すぎはNGです。
コメント
たぶんですが、オルフェ産駒は、ディープ産駒のように全身を伸縮させてストライドを伸ばすのではなく、速いピッチで真上から地面を叩くような走りの子が多いので、体重があるほうが地面反力を得られるんだと思います。
440kg台が境目というのも、それ以下では充分な推進力が得られないんだろうし、540kgを超えると、今度は脚筋力が身体の重さに負けてしまうんでしょうね。
arukasさま、コメントありがとうございます。
検証は困難ですが、仮説として十分な説得力が有りそうですね。オルフェーヴル産駒は平均で見て、「ダート>芝」の適性だと思うのですが、それもこの走り方の考え方で説明がつきそうです。