2020年グリーンFから募集して欲しい仔馬⑤

2020年度グリーンFから募集して欲しい仔馬の5回目です。(一覧はこちら

今年のグリーンFの縁故馬を俯瞰すると、「マキシマムドパリの2019」と「サザナミの2019」の父がハービンジャーである様に、種牡馬の偏りが目立つのですが、今回ピックアップする仔馬の父モーリスも、今年は複数募集される可能性の高い種牡馬であると予想しています。


No5.アースサウンドの2019

1.基本情報(netkeiba.com参照

父  :モーリス
母父 :Yes It’s True
性別 :牝馬
毛色 :黒鹿毛
FN :1号族
誕生日:2019年2月1日
生産 :ハシモトファーム

2.牝系情報

元グリーンファーム所属馬の母アースサウンドは米国から輸入された外国産馬で、全日本2歳優秀・3着、兵庫ジュニアGP・2着の実績を残した活躍馬です。さらに、その産駒も上の4頭全てがグリーンファームから募集されており、勝ち上がり率も高い数字を残しています。

3.種牡馬

父モーリスについては、ベアトリッツの2019の稿を参照願います。

4.血統配合

父モーリスの配合上のポイントは未だ明らかになっていませんが、「留意点1つがサンデーサイレンスのクロスの有無である」ことは間違いないでしょう。父モーリスの有するサンデーサイレンスの血は4世代目であり、その産駒にはサンデーサイレンスのクロスを有する仔馬が多く見られる傾向があります。しかし、このクロスの功罪は現時点では判っておらず、「不安ならば避けた方が無難」と言う考え方も成立します。その点で、本仔の母系にはサンデーサイレンスの血が存在せず、父母間クロスの発生しない安定の配合となります。

次に「フェデリコテシオの理論」から本仔の配合を評価します。

優先祖先:モーリス
基礎体力:59%

本仔の配合上の妙味は優先祖先が活性値7の父モーリスとなる点にあります。父モーリス似の産駒に出てくれれば、アースサウンドの仔としては初めての芝適性となり、距離もマイル程度まで対応出来ることが期待されます。

5.予想価格(予想モデルは本稿を参照

予想価格:1600万円(基本価格:1000万円、本馬補正:0万円、父系補正:400万円、母馬補正:200万円、兄姉補正:0万円)

兄姉の勝ち上がり率こそ高いものの、現状では1勝クラス止まりである点とRoberto系の牝馬であることから、プレミアムは付かないものと予想します。また、モーリスの初年度産駒の滑り出しが然したるものではなかったことも、価格の抑制材料になるかもしれません。

6.まとめ

同じ父モーリスを持つ「アースサウンドの2019」と「ベアトリッツの2019」について、何れか1頭のみを選択するとした場合、相当悩ましいことになりそうです。その判断基準として、父モーリスに似た仔が欲しいのであれば「アースサウンドの2019」を選択し、逆に母似の仔が欲しいのであれば「ベアトリッツの2019」を選択するのが良さそうです。また、サンデーサイレンスのクロスに不安を覚えるのであれば、「アースサウンドの2019」を選ぶ方が無難でしょう。
距離適性は「アースサウンドの2019」の方が長い所まで対応出来そうですが、何れも芝でスピードのある産駒となることが期待できると思います。

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