3/18中山6R:スマラグドスは追われて反応なく10着

3/18、中山・3歳1勝クラス(芝1600)に愛馬スマラグドスが出走しました。主戦を務めてきた松山Jの進言により、距離を1600Mに短縮して臨んだ一戦でしたが、全体に見所の無い競馬となり、10着に沈んでしまいました。

まず、この日は朝からの雨模様で芝の状態は重。カメラ撮影の都合上、自分は3階の屋根のあるエリアからパドックを眺めていたのですが、写真を見返して見ると結構な雨が降っていた模様です。

それもあってか、パドックを周回する姿は今一つ覇気に欠けた印象で、前の馬との距離も離れてしまう状況でした。また、馬体重も前走から-6Kg減って468Kg。2ヶ月半の休養明けとしてはマイナス体重は評価が出来ず、輸送減りの影響があったのかもしれません。

加えて、当日は厩務員組合のストが決行されており、西園厩舎の状況は定かではありませんが、本来と異なるスタッフが対応をしていた可能性もあり、それらの影響があったことも否定は出来ません。

本走の鞍上は松山Jの不在により戸崎Jへの乗り代わりとなりました。馬場入りした直後は煩い仕草を見せていたスマラグドスでしたが、鞍上が時間を掛けて埒沿いを歩かせた後、返し馬に入った時にはスムーズに走れている印象を受けました。

今回のレースは400Mの距離短縮がポイントで、「距離を短縮しても、これまでの様な先行する競馬をすることが出来るか?」が、見どころであると考えていました。加えて、スタートから2角までの距離が短い中山・芝1600の特性からスタートは特に重要になりますが、無難にスタートを決めると、行き脚もついて2番手で2角に侵入することが出来ました。

只、ここで誤算だったのは先手を取り切れなかったことかもしれません。逃げたゴキゼンサンに加え、スマラグドスと並走していた1人気トラマンダーレのスピードが早く、スマラグドスには付いて行くのがせい一杯に見えました。

バックストレートでは少しずつですが離されてしまい、そこに追い上げて来たコンチトーホクに並びかけられると、再び加速して前との差を詰めて行きます。結果的にここで脚を使ったことで、息を入れるタイミングを失ったかもしれません。

それでも3角~4角を3~4番手で回ったスマラグドスでしたが、直線で馬場状態の良い外目に出されても全く伸びるところが無く、ズルズルと後退して最後は10着に沈んでしまいました。

表面的にレースを纏めてしまえば、「スマラグドスにとって1600Mは忙しい競馬になり、その上に出入りの激しいレースなったことで、息を入れることが出来ずに失速した」と言う感じかもしれません。

只、それにつけても1.6秒差は負け過ぎですし、何より未勝利馬2頭にすら後れを取ったことは常識的にあり得ない状況です。そう言う意味で、原因は単純なものではなく、重馬場・距離延長・展開・輸送・厩務員スト、等々の複数要因が複合した可能性が否定できません。

レース後の戸崎Jからは「出入りが激しく馬が戸惑ってしまった感じです。距離については今日の競馬だけでは判断できないと思います」のコメントがされています。また西園師からも「小柄な馬だけに、渋った馬場も影響したのかもしれません。レース後の状態次第で続戦するつもりです」のコメントがされています。

正直なところ、余りにも非定常なファクタが多すぎて、敗因分析も不可能な状況ではないかと想像しています。そう言う意味では、今回のレースは無かったものとして忘れてしまい、前を向いて次に向かうのが正解なのかもしれません。

馬体の状態にも依りますが、引き続きマイルを試すのであれば、4/1中山 or 4/2阪神に芝1600が組まれていますので。そこに向かう可能性は十分ある様な気がします。その場合、鞍上の確保にも拠りますが、長距離輸送は避けて阪神を選んで欲しいと思います。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする