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2008年06月 アーカイブ

2008年06月02日

あ~もうわかんね

「あ~もうわかんね」って、何時も判ってないって話もある訳ですが、もうサッパリ予想が立ちません。日経は、今週こそ下がると思うと、ことごとく粘り越しを見せてきます。やはり、下げてくれたら買い増そうなんて考えているときは、全体に下がらないみたいです..。

先週も気配は最悪でスタートしたのですが、中盤から米国景気の悲観論が微妙に後退して、ドル高&商品安から株高に変化。日経も円安が相場を下支えする展開で、13600円台で反転。13541円を割り込むと言う予想は完全に外れました。まぁ、ポートフォリオ的には好調なのだから、文句たれる状況では無いのですが、なんかすっきりしない展開です。

そんなワケで、今週も上に行くのか下へ行くのか、ま~たく判りません。メジャーSQが意識される展開から、下へ押すことはあると思うのですが、どこまで下げるのかは予測不能です。只、現在の14300円台から上を追うには、今以上の円安が欲しい所ですが、円安が105円を越えて進むことはそうそう無い様に思えます。

取り敢えず今週の予想もヨコヨコか、一旦↓と見て置きます。只、13700円台は相当頑強そうな感じです。13700円を付けた時点で、騰落レシオが100を割る状況なら買い仕込んじゃうかもしれません。


..と言う所で、先週の記録ですが、日本株に関しては取引無し。今週も動き難い所ですが、日本触媒がもう一騰がりしたら、追撃買いを入れると思います。

海外の方は、別エントリーにも記した通り、なんとなくDGSを処分してPIEに切り替えてみました。まぁ、衝動的な行動なので、理由漬けは基本的に無しです。(強いてあげれば、台湾のポジションを微妙に減らしましたかった。)

一方、連日の暴落が止まらないベトナムで、「通貨危機が起きるのでは?」みたいな嫌な噂が聞こえてきています。これに影響を受けて、他の通貨の弱いアジア諸国にダメージを受けるのではないかと言う予想もあることから、長期保有予定だった「JF Philippine Fund」を、「JF ASIA One Fund」に急遽スイッチングすることにしました。

切り替え先を如何しようか迷いましたが、時間も無かったので、取り敢えず前に調べておいた「JF ASIA One Fund」にスイッチングしています。「JF ASIA One Fund」は所謂ASIA Fundに、先物のヘッジを加えたファンドで、一定以上の株価の下落を防いでくれるFundです。もっとも、その分だけ高騰時のリターンが小さくなりあすし、無駄に信託報酬もかなり高いです。正直、時間が有ったら、もっと違う銘柄を選んだ気がしますが、今回はエイヤーで決めちゃいました。

2008年06月05日

商品が下がり日本株が騰がる?

「先物取引への監視が強まる」ってなニュースが流れたとたんに原油の調整が始まり、追い討ちを掛ける様に食料サミットが始まって、穀物相場も下落。

こうなると、商品に逃避していた米国発のジャブジャブ資金が行き所を失うわけで、行き着いている先がどうも日本株っぽい雰囲気。米国はリーマンを始めとして金融機関がまだまだ怪しい雰囲気ですし、アジアはベトナム発の通貨危機の気配があって、外貨準備高の低い小国には投資し難い。かといって、通貨が磐石な中国はミニバブルの調整から脱していない。好調だったブラジルとロシアも原油が下がれば流石に調整。欧州はユーロが高すぎだし、インフレ懸念も払拭できない。

う~ん、投資先が無い..。となると消去法で日本株と言う事なんでしょう。確かに、多少のインフレならカモン状態の日本はこの状況には適しているかもしれません。それに、必要以上に売り込まれていた銘柄が結構有りますし。

そういう訳なのか、保有株が好調に騰がってきていまして、特にここ数日は、雪印とココカラファインHDが高騰を続けて来ています。まぁ、どっちらの銘柄も、騰がったとは言え、まだまだ安いとは思うのですが..。

更に、MUFGに連動した株価推移となっているUFJニコスが、高騰するメガバンにつられて上昇中。すでにその他金融セクタの動きとは違った動きになっていることもあり、少し様子を見つつ利益確定することを考えます。


逆にイマイチ冴えないのが海外の新興国市場。やはり、通貨危機の懸念が重石になってる気配。先週はこれがイヤでJF Philippineを処分したのですが、今週はGAFを一旦処分することにしました。南アも通貨は不安定ですし、中東も原油の下落で一旦は調整モードと言うことで、処分決定。結構、長い間保有してましたが、結局トントンのままの処分となってしまいました。

..でもって、GAFの代わりとしてはPowerShares DWA Dev Mrkts Technical Ldrs (PIZ)を仕込んでいます。取り敢えず、Emarging CountryからDeveloped Countryに微妙にシフトさせました。

あと、昨晩強烈に下落したMBIを寄り付きで仕込んでみました。基本的に海外の個別株は買わないのですが、1年で1/10以下に下がったその笑うばかりの下がりっぷりに感銘し、倒産して全てスッても構わない程度の資金で買いを入れました。まぁ、倒産さえしなければ、10倍に戻ることもあるのではないかと..。日本ではみずほ銀行だって黄泉帰りしたワケで、宝くじを買うよりは期待値は高いと思ってます。

2008年06月07日

雇用統計の悪化から巻き戻し

上下のボラが大きいながらもトータルでは上昇基調が感じられて、何気に気分が良かった先週でしたが、最後に大崩がまってました。キッカケは米国の雇用統計。これが大崩れしたことで、米ドルの利下げ停止観測にも疑念が生じたのか、米ドルが急落し、代わりにコモディティが再度の急騰となりました。

この一週間の流れに見事に逆行する動きからすると、週明けの日本株が大きく売られるのは取り敢えず覚悟しなければならなそう。CMEの終値は14065円なので、首を洗って待ってないとダメそう。

WTI原油価格は一気に反発して140ドルを伺う勢いで、これは150ドルの突破も普通にありそうですが、逆に言えば次に崩れるときこそが大天井であるのは間違いない気がします。それが200ドルなのかは判りませんが..。

一方で、ここからの日本株式を含めた世界の株式の下落局面は仕込みのチャンスになりそうな気もします。何時まで下げるかは原油次第となりそうなので、焦って買い向かう必要はなさそうですが、消去法で資金が日本株に戻り易い状況も変わっては居ないと思います。何れにしても週末のSQに向かってかなり荒れそうな雲行きでしょうか。


..と言う所で、次週の計画ですが、相場はかなり荒れそうなので、ジッと動かずに嵐が去るのを待つ展開になりそうです。

UFJニコスは出来れば利益確定したかったのですが、タイミングを逸したみたいです。一方、日経報道では「シティバンクがディップを縮小」との報道が出てきており、消費者金融業界の淘汰は更に一歩前進しました。次は武富士&アイフルの去就ということで、市場の注目は間違いない様です。

外国株式に関しては、新興国株を微妙に減らす方向で銘柄の見直しを終えた所ですので、当面はこのポートフォリオを維持して行きます。

2008年06月23日

座して動かず

先々週以来、本業の方がトラブっていて、投資に気を配る所では無い状況が続いています。

..と言うワケで、売り買いを何もしないまま2週間ほど経過しています。まぁ、この間の日経の値動きは行ったり来たりのボックスで、スイングが上手な人には美味しい相場なんでしょうが、下手くそが下手に動くと往復ビンタ相場だった訳で、ジッとしているのが一番だったかもしれません。

なんやかんや言って、今は日本株が一番安心して持っていられる様な気もします。気付けば騰落レシオ25も、83まで落ちてきました。このまま60台まで落ちてくるようなら、マネーファンド→ブルファンドへのスイッチと、グロースバスケットの仕込を再開しようかと思います。

海外の方も、今週は引き続きおとなしくしておきます。米国株が怪しいので、XROを処分してみたい衝動にかられてますが、とりあえず我慢しておきます。


ところで、今月は株式取引の動きは少なかったですが、一方で、現代アート作品を2点買い込んじゃってます。欲しかった作家の作品の購入権を抽選でゲットするなど、なんとも幸運が続きました。ぶっちゃけ、一時のIPOに当選したような気分だったり。只、お陰でボーナス分の小遣いが吹っ飛びました。

2008年06月29日

世界同時インフレ懸念だそうで..

世界の株価は再び厳しい状況になってきました。今回の不安材料は世界的なインフレ懸念ですが、その原因は原油高で、さらにその原因はドル安。でもって、ドル安の原因は米国金融機関の信用不安とそれに伴う景気の失速。

つうワケで、根本は何も変わっちゃいません。まぁ、ポールソンとバーナンキの口先介入効果切れによるドルの下落が今回の下落のトリガっていうのは間違いないんでしょう。サウジの増産ニュースも軽くスルーされてますし。

先週は、中盤までは商品安モードでしたが、後半へ来て原油と金が急反発。含み損に沈んでいたGDXも一気にプラス圏まで回復してしまいました。なんだかここにきて、「原油の高騰はファンダメンタルに裏打ちされた適正な価格で、投機による影響は微々たる物」なんて言う論調が出てきています。150ドルは当たり前で、200ドルも視野という事のようですが、こう言う意見が出てくるとそろそろ原油も天井かなって思えてきます。

そもそも、景気が減速すれば原油需要も減るワケで、その辺りを無視して需給を語るのもどうしたもかと..。

..と言うワケで、そろそろ原油のショートを考えてみたくなるのですが、「原油を直接ショート絵できる適当な投資対象が無いんだよね。前はDUGで代替して上手く行かなかったし..。」と思っていたら、ありました。この24日に組成されたばかりのETNです。

 - PowerShares DB Crude Oil Short ETN (SZO)
 - PowerShares DB Crude Oil Double Short ETN (DTO)

上が通常のショートで、下がレバ2倍のタイプ。何れも信託報酬は0.75%です。かなり勝負して見たい銘柄ですが、怖いといえばこんなに怖いETNもちょっと無い感じ。行くにしても小額からでしょう。ちなみにこのETN取引量はかなりあります。みんな原油はそろそろ高いと思ってるんでしょう。

で、原油のショートが怖かったら、もう少しマイルドそうなのが↓コレ。

 - PowerShares DB Base Metals Short Exchange Traded Note (BOS)
 - PowerShares DB Base Metals Double Short Exchange Traded Note (BOM)

ベースメタルをショートするETNです。ちょうど商品が反発した所なので、資金の逃避先に如何でせう?


そんなこんなで先週のトレードですが、日本株は急落した局面でマネーファンドに逃げていた資金の一部を、再びブル2.5倍ファンドへスイッチングしました。(騰落レシオも80割ってましたし。)今後は500円単位で日経が下がる毎に、ブルファンドへスイッチして行きます。

一方、海外の方ですが、「米国株が怪しいので、XROを処分してみたい衝動にかられてますが、とりあえず我慢しておきます」と先週書いておきながら、早々にこれを処分してしまいました。(一応プラスで処分できました。)

処分した資金では BZF, CTB, PIZ の買い増しを行っています。結果的に、BZFの買い増しは成功でしたが、PIZはちょっと仕込が早すぎました。

来週は、原油の頭打ちを待ってDTOの仕込みのチャンスを伺いたいと思います。取り敢えず、140ドル越えから仕込み始めて、+10ドル毎にナンピンするイメージで考えて見ます。

円建て保有銘柄(2008/6/27)

 ・銘柄の変更は先月からなし。
 ・「キャッシュファンド」から「ブル2.5倍日本株ポートフォリオ」へのスイッチング
  を一部実施。
 ・「みずほJ-REIT」から「STAM J-REITインデックス」「STAM グローバルREIT
  インデックス」への切り替えを概ね完了。

■ファンド

 - 三菱UFJ投信:外国株式インデックス *1
 - みずほ投信:みずほウェルズファーゴ・エマージング株式 *2
 - STAM:J-REITインデックス・オープン
 - STAM:グローバルREITインデックス
 - DIAM:中国関連株オープン
 - 新光:新成長中国株式ファンド
 - HSBC:ブラジルオープン
 - AIG:新成長国ダブルプラス
 - 東京海上:エネルギー・食料関連ファンド
 - 日興:世界のサイフ
 - ブラックロック:グローバル・フレキシブル・バランス・ファンド *3
 - セゾン投信:バンガード・グローバル・バランス・ファンド *3
 - 大和証券投信:ブル2.5倍日本株ポートフォリオ
 
  *1: 三菱UFJ銀行のATMと振込み手数料無料化のために保有
  *2: みずほ銀行のATMと振込み手数料無料化の為に保有
  *3: 毎月積み立て


■個別銘柄

[長期ホールド]
 - 東芝(フラッシュメモリ・原発)
 - JR東日本(電子マネー・駅中開発)
 - 任天堂(DS・Wii)
 - 雪印乳業(優先株償却)

[バリュー]
 - ココカラファインHD

[バスケット運用]
 - 好配当銘柄バスケット(DNLトラッキング)
   日産自動車、ホンダ、野村HD、JFEHD、新日鉄、関西電力、大和証券
   九州電力、アステラス製薬、中部電力、第一三共、エーザイ
   神戸製鋼、東北電力、花王
   
 - 貸金業銘柄バスケット
   アコム、武富士、アイフル、プロミス、クレディセゾン、UFJニコス
   イオンクレジット、OMCカード

 - グロース系銘柄バスケット
   ダイキン工業、グローリー、スタンレー電気、富士フィルム、アイシン精機
   大阪チタニウムテクノロジーズ、アサヒプリテック、日本電波工業
   太陽インキ、日本触媒

 - 低PBR銘柄バスケット
   フルサト工業、ワキタ、スルガ、富士エレクトロニクス、杉本商事
   フジオーゼックス、NBC、サンコール、アロン化成、コンドーテック

[塩漬]
 - ジャストシステム(xfy)


■その他

[コモディティ]
 - 地金積立(田中貴金属・G&Pプランナー)

外貨建て保有銘柄(2008/6/27)

・JF PhilippineをJF AsiaOneへスイッチング。
・DGSを利益確定してPIEを購入。
・GAFを処分してPIZを購入。
・XROを利益確定してBZF, CYB, PIZ を買い増し。
・上場廃止も覚悟の上でMBIを試し買い。

■長期保有銘柄

[Unit Trust Fund]

- Fidelity ASEAN
- Fidelity Euro Balanced Fund
- Franklin U.S. Opportunities Fund
- Templeton Eastern Europe
- INVESCO Asia Infrastructure Fund
- HSBC Managed Growth Fund
- JF AsiaOne
- FWF India Focus Fund
- Shloder Select BRIC's Equity


■トレーディング銘柄

[中南米]
- iShares MSCI Brazil Index (EWZ)

[中国]
- 現在なし

[インド]
- iShares BSE SENSEX India Tracker (2836.hk)
- WisdomTree India Earnings Fund (EPI)

[東欧・ロシア]
- Lyxor ETF Russia (2831.hk)

[アジア・太平洋]
- iShares MSCI Taiwan Index Fund (EWT)

[アフリカ・中東]

[新興国]
- Claymore/BNY BRIC ETF (EEB)
- WisdomTree Emerging Markets High Yielding Equity Fund (DEM)
- PowerShares DWA Emerging Markets Technical Leaders Portfolio (PIE)

[北米]
- MBIA Inc. (MBI)

[西欧]
- 現在なし

[グローバル]
- PowerShares DWA Developed Market Technical Leaders Portfolio (PIZ)

[個別セクター]
- Market Vectors Gold Miners (GDX)
- Market Vectors Agribusiness ETF (MOO)

[REIT・不動産]
- 現在なし

[コモディティ]
- PowerShares DB Agric (DBA)
- PowerShares DB Commodity Index Tracking Fund (DBC)

[債券]
- Templeton Global Income Fund (GIM)
- Western Asset Emerging Markets Debt Fund (ESD)


[為替]
- PowerShares DB G10 Currency Harvest (DBV)
- WisdomTree Dreyfus ETF Brazilian Real Fund (BZF)
- WisdomTree Dreyfus ETF Chinese Yuan Fund (CYB)

ポートフォリオ構成(2008/06/27現在)

PF20080627.gif

若干円高方向に戻ったこともあり、円資産の割合が先月比で増加しています。

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