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2007年04月 アーカイブ

2007年04月01日

先週のおさらいと今週のスタンス

どうにかこうにか発熱より復帰しました。未だに原因不明な訳ですが、どうも傷口からバイキンが入り込んでその為に炎症を起こし発熱したと言うのが最も真相っぽいです。

..と言う訳で、先週はスッカリ死んでいたので、相場が保ってくれることだけを願っていたわけですが、やはり願い通りにはマーケットは進んでくれません。火曜日の配当落ちは想定されるものですが、予想以上にこの下げ分を埋めることが出来なかったことが、後々まで足を引っ張った感じ。予想としては、1~2日で配当落ち分は埋めると見ていたのですが、ここに米国株安が襲った為、戻るものも戻らなくなりました。

ポイントは木曜日で、寄り付が安い展開からアジア市場の高さに助けられ、値を持ち直したのですが、ここがイマイチ弱いところで、戻りはしたものの、前日比で僅かなプラスに留まりました。更に、晩のNYの高騰を受けた金曜日も月末のドレッシングも空しく、僅かな上げ幅どまり。欧州が、連鎖株安前の水準まで戻したのに比べて、日本株の戻りの遅さが際立つ展開です。只、それでも救いは半値戻しを達成していること。メインストーリーを18000円奪回に置く根拠となっています。

先週の保有株のトレードとしては、木曜日に値が戻ったところで、TOPIXと銀行業のETFを処分。あと、野村HDも処分。日本株投資用アセットのキャッシュ比率を30%台に復帰させています。

来週のスタンスは取り合えず強気継続。17558円を越えてくれれば18000円を目指す展開。17500円近辺で頭を抑えられるようなら、暫く調整入り。16500を再び見に行く展開を予想します。取り合えず、目先は17500円まで↑とします。

保有株のトレードとしては、17558円をブレイクするまでは買い増しは無し。逆に、配当狙いの保有株で、配当落ち分を戻す銘柄があれば、これも現金化して行きます。

只、保有する配当狙い銘柄群は、思いっきり値崩れしており簡単に処分できる状況でもありません。スルガなどは、明らかに下げすぎなんですが、地合的に追加購入できない所が辛い所です。エース交易も結構下げてますが、これはPBR1倍割れ水準なので、1倍に戻るまではどっしり構えていてOKでしょう。幸い、金も原油も上昇中ですし。

現状で、最も厳しいのはエイベックスです。コンサート代と思って損切りしても良いのですが、価格的には売ったらそこが底値に成る気がします。相場が明らかに↓向きになるまではホールドする方針で。

保有銘柄(2007/04/01・円建て)

・配当狙い銘柄は順次処分して行く予定。


■長期運用銘柄

1.個別株式

 - 東芝(フラッシュメモリ・代替エネルギー)
 - JR東日本(電子マネー・駅中開発・不動産開発)
 - 任天堂(DS・Wii)
 - 三井不動産
 - 塩野義製薬(業界再編・インフルエンザ新薬)
 - 雪印乳業(復配期待)
 - ビ・ライフ投資法人
 
2.ファンド

 - 三菱UFJ投信・外国株式インデックス *1
 - 富士投信・みずほウェルズファーゴ・エマージング株式 *2
 - DKA・みずほJ-REIT *2
 - DIAM・ワールド・リート・インカム
 - 東京海上・エネルギー・食料関連ファンド

  *1: 三菱UFJ銀行のATMと振込み手数料無料化のために保有
  *2: みずほ銀行のATMと振込み手数料無料化の為に保有


■トレーディング銘柄

[バリュー]
 - 日本甜菜製糖(ソフトコモディティ・バイオ燃料)
 - セガミメディクス(業界再編・花粉症)
 - エース交易(金市況・高配当)
 - 日本アンテナ(地上波デジタル放送)
 - スルガ(高配当&優待)
 - ADM(Wiiの加速度センサ、AU携帯の指紋センサ)

[グロース]
 - ジャストシステム(xfy,IBM)
 - エイベックス(株主優待)

[システム運用]
 - TOPIX連動型ETF

保有銘柄(2007/04/01・外貨建て)

・一時処分した新興国株を買い戻し中。


■直近のトレード

・インドネシアETFを処分
・中国ETFを一部買戻し
・インドETFを一部買戻し
・ADRの三菱UFJ銀行を処分
・NUSDAQ連動のベアファンドを処分。(買戻し予定。)
・PowerShares DB Commodity Idx Trking Fund (DBC) を処分。
・金鉱株ETF(GDX)を買い付け。

■長期運用銘柄

1.ETF(香港マーケット上場)

- 現在なし

2.ユニット・トラスト・ファンド

- Fidelity ASEAN (Class A)
- Fidelity American Diversified Fund (Class A)
- Franklin Mutual European Fund (Class A)
- Templeton Eastern Europe (Class A)
- HSBC Managed Growth Fund (Class A)
- Shloder Select BRIC's Equity


■トレーディング銘柄

1.ETF, CEF(米国マーケット上場)

[中南米]
- 現在なし

[中国]
- iShares FTSE/Xinhua China 25 Index (FXI)
- MORGAN STANLEY CHINA (CAF)

[インド]
- Morgan Stanley India Investment Fund, Inc. (IIF)

[東南アジア・太平洋]
- iShares MSCI Maraysia Index (EWM)
- iShares MSCI Singerpole Index (EWS)

[アフリカ]
- 現在なし

[北米]
- 現在なし

[西欧]
- iShares MSCI EMU Index (EZU)
- WisdomTree Europe Small Cap Dividend Fund (DFE)
- WisdomTree Europe High-Yielding Equity (DEW)

[コモディティ]
- PowerShares DB Agric (DBA)
- U.S. OIL FUND (USO)
- streetTRACKS Gold Shares (GLD)
- iShares Silver Trust (SLV)

[REIT]
- 現在なし

[債券]
- BlackRock Debt Strategies Fund II (DSU)
- Nuveen Municipal Value Fund (NUV)
- Aberdeen Asia-Pacific Income Fund (FAX)
- Global High Income Fund (GHI)
- Templeton Global Income Fund (GIM)

[通貨]
- 現在なし

2.個別株式(米国マーケット上場)

[金鉱]
- Gold Fields Ltd.(GFI)
- Market Vectors Gold Miners (GDX)

[日本]
- 現在なし

2007年04月12日

微妙な膠着

ひさびさの更新。

先週は漸く体調が戻った所でしたが、今度は身内に不幸があって相場どころではない状況でした。仕事も溜まるし精神的な余裕が無くなって来ているので、せめて相場の方は落ち着いてくれていると嬉しいのですが、なんとも不穏な雰囲気を感じずには居られない状況が続いています。

今日の東京市場は、指数的には動きなし。只、個別銘柄レベルでは大きく物色の方向が変わっている様に思います。先週末頑張ってきたハイテク&輸出系が一服し、今日は内需系に物色が移ってきた様です。配当権利落ち後に売られすぎて来た銘柄にも買戻しの動きが感じられます。

大局観としては従来方針通り、17560円を終値で超えてきたことで、目先は18000を目指す展開で堅持しています。只、これは逆に見ると18000円に近づくほどに、急落の可能性も増す訳で、いよいよ持って油断の出来ない状況とも言えます。先の2年間は共に4月18日前後に暴落を起こしている点も気がかりです。時節柄、ヘッジファンドの決算売りが囁かれますし、ポジションを強気一方に傾けるのは怖いと思ってます。常に逆指値をセットして、駄目な物は着実に損切しながらキャッシュポジションを高めることを考えてます。

保有株の値動きは今日も極端。騰がる銘柄と下がる銘柄が両極端で、トータルでトントンの状況が続いています。まず、今日絶好調だったのが、JR東。GSのレーティング引き上げを受けて急騰。任天堂も先週の上方修正を受けて、一段高してます。塩野義製薬も先週の下方修正で悪材料出尽くしとなり、上方へとトレンド転換してくれました。

逆に、先週末がんばった東芝が今日は一服。まぁ、これは当然のところで良いのですが、問題はジャストシステム。華麗なナイアガラを描きました。アホールドすると決めている銘柄なので、処分する気はサラサラ無いのですが、ここまでの急落はちょっと想定できません。個人の投売りのレベルを超えている様でもあり、大人の都合も疑われます。

普通に考えれば、「悪決算情報が漏れて大人が売り抜けてる」と考えたくなる展開ですが、そもそも決算が悪くたって驚く銘柄でも無いわけで、ここまで投げられる理由としては弱い。ここをホールドする人はxfyの成功に張った人である筈で、それならばこの時期に業績を云々言っても始まりません。ジャストの中計が達成されれば、1~2年後にはまず3000円を付けることは確実で、3年後には8000円も夢ではありません。今買えば、3年で10倍。宝くじよりは割の良い博打だと思うのですが、これ以上ポジションを増やすのも悩ましい..。こう言う所で仕込める人が勝てる人なんでしょうかね?PBRも1倍台になったし、750円を付けるようなら買い増ししちゃうかも。

最後に、昨日-10%の損切レベルに掛かって処分されたスルガが、今日になって反発。またもや、売ると騰がるの法則が..。orz

何だか嫌な予感がしてきました

NYは今日も軟調。

不思議な連騰が続いていたNYでしたが昨日は反落。これは決算トップバッターのアルコアの数字待ちも多分にありましたが、そのアルコアの決算もソコソコな結果が出ました。これを受けて、今日はどうなるかと見ていましたが、再び軟調となっています。騰がってきた反動で、しばらく下げトレンドになる様な気配も感じられます。

..で、なにより気持ち悪いのが、新興国ETFの値動き。昨日もそうだったのですが、上海が好調な一方で、NYではCAFに大きな売りが散発しています。昨日はそれでも、後半に持ち直したのですが、今晩も変わらずに利益確定売りが続いている感じです。昨日はプラスだったFXIも、今日はマイ転。中国以外の新興国も同様に軟調です。

今週はG7もあるので、これらの模様眺めもあると思うのですが、この売られ方はなんとも気持ち悪い..。往々にして、このパターンから振興暴落が発生している気がします。そこで、ここは自分の直感を信じて、トレーディング用資産のCAFとFXIを一旦すべて利益確定することにしました。インド(IIF)についても、これ以上下げたら処分するつもりでしたが、底打ちして戻し始めたので、今のところホールドしてます。

ダウ&ナスは現在リバっている所なので様子見していますが、再度下落に転じる様であれば、そのタイミングでベアファンド(QIDかDXD)を仕込んでみるつもりです。

2007年04月14日

SQ通過のち雨

本日の東京市場、元々SQは波乱なしと予想されていた所に、昨晩のNYが謎の反発をしたことで、寄り付きは高めのスタートとなりました。しかし、その後の値動きは重く、最近の週末の特徴である「午後から反転」のパターン化と思いきやそれも無く、結局大幅な下げとなりました。

日経平均終値は17363円で17500円を大幅に割り込みました。昨日、GDスタートのまま窓を埋められなかったことに加えて、今日の続落となると、トレンドが弱気転換した可能性も考慮する必要があります。週末にはG7がありますが、特に円安が議題に上がるとの予想も無く、日本市場への影響は特に無さそうなので、G7を足がかりに反発と言う線は無さそうです。

尤も、いまだに日経は25日線の上方ですから、これまでのパターン通り25日線にタッチして反発するストーリーも捨てられません。逆に25日線を大きく割ると、怖い目に逢いそうです..。頼みの米国市場も怪しげな展開をしていることから、サポートは期待できそうもありません。アノマリー的にも時期が悪く、機動的な対応が問わる状況です。

こうなると保有株も一様に冴えませんが、逆行高したのが東芝。先週来の相変わらずの強さを見せています。昨日は強気の中計を発表しこれが好評価を受けた模様。

逆に底抜けモードなのがジャストシステム。よくまぁ、ここまで売り崩されました。次の買い増しポイントの750円も見えてきちゃいました。750円で買い増して、700円切る様なら大勝負かな。天与の買い場の気もしたり..。

2007年04月15日

ブルベアファンドは損なのか?

米国市場は、今後下げトレンドに入ると予想してQIDとDXDのベアETFを買い込んだのですが、ブルベアファンドについては以前から少し気に掛かっていることがありました。

..と言うのは、「ブルベアファンドは本質的に損をする金融商品である」と言う解説を散見することです。「ボラリティが高いので初心者には向かない商品」と言う解説であれば、依存はありません。しかし、「本質的に損をする特性を持つので、長期投資には向かない」と言われてしまうと、「そうじゃないんじゃない?」と疑念が浮かびます。

「本質的に損をする」と言う論者の根拠は概ね次の点に拠る様です。

 1000円の株価が翌日1100円に上昇し、その翌日に1000円に戻った場合を考える。
 このときの値動きは
 
  1000円→1100円:10.00%アップ
  1100円→1000円: 9.09%ダウン
 
 です。これが2倍の値動きをするブルファンドの場合、
 
  1000円→1200円:20.00%アップ(10.00%×2倍)
  1200円→ 981円:18.18%ダウン( 9.09%×2倍)
 
 となり、元に戻っただけの筈が、1000円→981円に目減りしてしまいます!
 株価と言うのは元々上下しながら動くものであるから、長期になるほど、この累積損が
 嵩み、損をしてしまう。

..と言う主張な訳で、確かにこれだけ読むと、かなり説得力があります。

しかし、往々にしてこの手の数字には計算上のマジックがあったりする訳で、これも盲信する前に中身を吟味する必要がありそうです。


そして、今回改めて考えてみた訳ですが、最終的には、「ブルベアファンドに本質的な不利益を導く構造は無い」と言う結論に至りました。(ある意味当然?)

さて、上記の論理展開ですが、どこに問題があるのでしょうか?確かに上の計算に間違いはないので、上の例のような値動きをすれば、この様な結果が得れます。問題は、「こんな値動きって本当にするか?」と言う点です。

まず前提ですが、ブルファンドの場合は、1日の単位で、対象の値動きに対して2倍の値動きをします。(以下、ベアファンドなら-1倍、ダブルベアならば-2倍と定義します。) ここで重要なことは、1日単位で増減率を清算している点にあります。

さて、冒頭の例では1日に10%上昇して翌日には同程度の下落している訳で、要するにストップ高とストップ安の連発みたいなもんです。一般に、ブルベアファンドのターゲットは何らかのインデックスですが、新興国のインデックスでもこんな値動きはありえません。普通は、±1%程度の値動きが続きます。

では、上記例と同様に1000円→1100円→1000円と言う同じ値幅の動きを、約10倍の日数を掛けて実現した場合を考えます。(上記例では1日10%程度変動させているので、10倍の日にちを費やせば、1日辺りの値動きは1%程度になります。)

即ち、

  1000円→1010円→...→1090円→1100円→1090円→...→1010円→1000円

と動いた場合を考えます。このとき、日々の増減率を2倍にして計算してみると、最終的な値段は998円となります。結果を見ると、確かに1000円を割ってますが、割合にすれば0.2%に過ぎません。日々の変動を1%とするなかでの0.2%は十分に無視し得る減少幅です。

それでも尚、「この0.2%のマイナスが長期で積み上がり、結果的に無視できないのではないか?」と言う疑念は残ります。

しかし、ここでもう一つ考慮すべき事実があります。実は、冒頭の例題を説明する人は、ブルベアファンドの短所にのみ着目して、長所を無視しているのです。そこで、次の極端な例を考えます。

 1000円の株価が翌日に1100円に上昇し、その翌日には1200円になる場合を考えます。
 このときの値動きは
 
  1000円→1100円:10.00%アップ
  1100円→1200円: 9.09%アップ
 
 なので、ブルファンドの場合は、
 
  1000円→1200円:20.00%アップ(10.00%×2倍)
  1200円→1418円:18.18%アップ( 9.09%×2倍)
 
 となります。
 
注目すべきは、1400円ではなくて1418円になる点です。僅かですが、通常に対し、2倍以上の上昇率を示しています。これは複利効果に相当するものであり、前日の増益が2倍に増えたプラス部分に対して、翌日さらに利益が加算するために、この様な結果になります。つまり、

 「ブルファンドの場合、一方向に価格が上昇する場合、利益率は2倍以上になる」

と言うことになります。

ここで、もう1つ例を示します。

  今度は1000円が900円になり、更に800円に下がるケースを考えます。
  このときの値動きは
  
   1000円→900円:10.00%ダウン
    900円→800円:11.11%ダウン
  
  なので、ブルファンドの場合は、
  
   1000円→800円:20.00%ダウン
    800円→622円:22.22%ダウン
  
  となります。

ここでも、ブルファンドの終値は600円ではなくて622円になっています。つまり、

 「ブルファンドの場合、一方向に価格が下落する場合、減益率は2倍以下に抑えられる」

ことになります。即ち、利益は2倍以上で、損失は2倍以下となる訳で、これは美味しい話でしょう。

つまり、ここまでをまとめると、

 「ブルベアファンドの場合、価格が一方向に推移する程、より利益が出やすく、
  また損失も抑え易いと言うメリットがある。
  逆に、価格に方向感が無く同一価格で価格がフラフラする場合、余分な損失が
  生じるデメリットがある。」

と言うことです。


最後に考えるべきことは、上記メリットとデメリットがどの程度相殺し合い、最終的にメリットが多いのかデメリットが多いのかと言う点です。

この問題は相場の動き次第で結果が変わるものなので、ここでは次の条件を設けてシミュレーションを実行しました。

 ■シミュレーション条件
  ・1年の初値を100円とする。
  ・1日の値動きは前日比±1.25%の範囲で、全くのランダムに決定する。
  ・上で決まった変動率に対して、ブルファンドは2倍の値動きをする。
   ベアファンドは-1倍、ダブルベアファンドは-2倍の値動きをする。
  ・1年間の取引日数を260日と考え、上記価格変動を260回繰り返す。この結果を
   1年後の価格とし、通常ケースと、ブルファンド・ベアファンド・ダブルベア
   ファンドのケースの、それぞれの1年後の終値を求める。
  ・上記計算を1000年分実行し、各ケースの1年後の終値の変動範囲を求める。

 ■シミュレーション結果
 
          通常  ブル   ベア    ダブルベア
  平均終値  99.69  99.37  100.29  100.57
  標準偏差  11.56  23.26  11.66   23.67
  中央値    99.03  96.78  99.64   97.92


この結果を簡単にまとめると、

 ・1年の初値と終値は年度で平均してしまうと、殆ど変わらない。
  (1日の平均変動範囲である±0.625%以下となっている。)
 ・1年単位で見ると、通常の標準偏差が11.5程度を示している。これに対して
  レバリッジ×2倍のブルとダブルベアは、(当然ながら)標準偏差が2倍となる。
  簡単に言うと、これは、通常ケースでは100円でスタートした価格が、1年後には
  約70%の確率で、88円~111円の価格範囲に収まることを示している。
  一方、ブルとダブルベアの場合は約70%の確率で76円~123円の価格範囲に収まる
  ことを示している。
 ・中央値を見ると、レバリッジ×2倍のブルとダブルベアの場合に、初値に対して
  約2%~3%程度下回っている。平均値は初値と終値に違いが無いことから、頻度的
  には終値が初値を下回る場合が多いが、上回った場合はそのプラス幅が大きいと
  考えられる。


以上、長々と論じましたが、結論的には

 「ブルでもベアでも構造的な損得は無い」

と言うことになります。なので、ブルベアファンドを長期投資に用いても全く問題ありません。そもそも、投資信託を買うということは、長期的に投資対象の価値が増す(ベアを買う場合は減る)と考えて投資を行うことに他なりません。長期的な見通しに確信があるのであれば、ブルやベアを買うという選択も十分にアリでしょう。

特に、ベア・ダブルベアファンドには次の様な利点もあります。

 ・信用取引口座が無くても売りから入れる。
 ・通常の空売りは損失が無限大であるのに対し、ベアファンドならば最大損失を
  購入費以内で抑えることが出来る。

従って、初心者向きとは言いませんが、信用取引へ進む前の入門としてブルベアファンドを活用するのは一つの方法です。

尤も、日本で設定されているブルベアファンドは往々にして購入手数料・信託報酬が高いことがあるので、その点での注意は必要です。信託報酬の高いファンドは長期投資には向きませんし、手数料の高いファンドは短期売買に向きません。まぁ、信用講座を作ってETFを空売りした場合にも、手数料と貸株料が取られる訳ですし、信用買いした場合にも金利が発生します。一種の信用取引をしようとする以上、ある程度のコストは許容しなければならないと言うことかもしれません。

最も理想的な方法は、海外証券口座を開いて、ブルベアの特性に設定されたETFを買うことです。これだと、コストを大幅に下げることが可能です。

海外にある様々なブルベアETFについては、別エントリーで触れたいと思います。

2007年04月16日

ブルベア型の海外ETF

以下、ブルベア型のETFで主要なもの(又は面白そうなもの)を列挙します。

 ・ProShares Ultra Dow 30 (DDM)
  ダウ平均株価に連動するブルファンド(レバリッジ+2倍)
 ・ProShares Short Dow 30 (DOG)
  ダウ平均株価に連動するベアファンド(レバリッジ-1倍)
 ・ProShares Ultra Short Dow 30 (DXD)
  ダウ平均株価に連動するベアファンド(レバリッジ-2倍)

 ・ProShares Ultra QQQ (QLD)
  ナスダック指数に連動するブルファンド(レバリッジ+2倍)
 ・ProShares Short QQQ (PSQ)
  ナスダック指数に連動するベアファンド(レバリッジ-1倍)
 ・ProShares Ultra Short QQQ (QID)
  ナスダック指数に連動するベアファンド(レバリッジ-2倍)

 ・ProShares Ultra S&P 500 (SSO)
  SP500指数に連動するブルファンド(レバリッジ+2倍)
 ・ProShares Short S&P 500 (SH)
  SP500指数に連動するベアファンド(レバリッジ-1倍)
 ・ProShares Ultra Short S&P 500 (SDS)
  SP500指数に連動するベアファンド(レバリッジ-2倍)

 ・ProShares Ultra Financials (UYG)
  米国の金融セクタ指数に連動するブルファンド(レバリッジ+2倍)
 ・ProShares Ultra Short Financials (SKF)
  米国の金融セクタ指数に連動するベアファンド(レバリッジ-2倍)
  (金融不安が見え隠れする現在の状況では美味しいかも。)

 ・ProShares Ultra Real Estate (URE)
  米国の不動産セクタ指数に連動するブルファンド(レバリッジ+2倍)
 ・ProShares Ultra Short Real Estate (SRS)
  米国の不動産セクタ指数に連動するベアファンド(レバリッジ-2倍)
  (退潮が確実な情勢の不動産セクタも、売りし掛けるには良いタイミング?)

 ・PowerShares DB US Dollar Bullish Fund (UUP)
  米ドルの他通貨全般に対する相対的な為替相場に連動するブルファンド(レバリッジ?)
 ・PowerShares DB US Dollar Bearish Fund (UDN)
  米ドルの他通貨全般に対する相対的な為替相場に連動するベアファンド(レバリッジ?)


※ 米国の各種セクタ指数に連動するブルベアファンドは一通りあって、上記はそれらの一部。
  セクタに連動するブルベアファンドは日本には見られない商品で、かなり有用な感じです。
  
※ 新興国株に連動するブルベアファンドがあればうれしいのですが、見つかりませんでした。

2007年04月17日

売り仕掛けの反動騰げ

今日の東京市場は、先週末に先物から売り崩された反動なのか、再び騰げに転じました。週末のNYが謎の堅調を続けたこと、G7が予想通り無風で終了したことなども、プラスに作用したと思われます。

今日の日経平均の終値は17628円で、17600円台を回復しました。只、SQ値である17629円を微妙に割って終わった辺り、強気になりきれない何かを感じてしまいます。まぁ、私辺りが疑心暗鬼でいる間は、↑を目指すのかもしれません。

今日も保有銘柄の動きは極端です。JR東・任天堂・東芝・塩野義、等の長期保有銘柄が大幅アップした一方で、稼いだ利益の大半をジャスト君が吐き出してしまってます。次の買い下がり予定ポイントの750円をあっさりと割ってしまいました。予定通り少し買って様子見ですが、精神衛生的にはそろそろ下げ止まって欲しい所です。

次の買い下がりポイントは650円の予定ですが、PBR的にみてもそこまでは行かない気がしてます。今日の終値で25日乖離が-25%に近づいているので、ここからの下げがあれば、短期的なリバウンド領域に入るでしょう。(尤も、リバった所で800円台止まりかもしれません..。)

今日反発したことで、明日も強気が基本になりそうですが、結局のところは今晩のNYの次第でしょう。(週末のNYはインチキ上げが続いた感じがして心配です。)

面白そうな海外ETF

キャッシュポジションが高まったこともあって、なにか新しいETFは出ていないかと探してみました。以下、興味深く思ったものを列挙しておきます。

 注:大半は新規設定のETFなので、現状では流動性のかなり低いものが
   含まれています。

・SPDR S&P Emerging Europe ETF (GUR)
ロシアをメインとして、欧州新興国の指数に連動するETF。従来、東欧系のETFは存在せず、CEFが幾つか設定されているだけでした。まだまだ流動性が低いのですが、今後が期待できるファンドだと思います。

・SPDR S&P Emerging Middle East & Africa ETF (GAF)
アフリカと中東の新興国の指数に連動するETF。これまで、南アフリカを対象としたETFはありましたが(EZA)、中東を対象とするETFはCEFを含めても初物だと思います。(イスラエルを対象とするCEFはありました。)ポートフォリオの構成に注目したいと思います。

・HealthShares Cancer (HHK)
ガン研究事業に従事する企業に投資するETF。ガン治療は人類の最大テーマの1つであることを考えれば、長期的に有望な投資先となる可能性があります。バイオテクノロジー等、個々の企業は浮沈が大きく、海外投資し難いところがありますが、ファンドで分散されれば安心感は増してきます。尚、投資先は米国企業だけなく、世界レベルで分散投資されます。(違いが良く判りませんが、HealthShares Emerging Cancer (HHJ)と言うETFもあります。HHKに比べて新興企業で構成されるものと思われます。)

・HealthShares Metabolic Endocrine Disorders (HHM)
メタボリックシンドロームの研究に従事する企業に投資するETF。メタボリックシンドロームはヘルスケアの話題の中心ですから、ネーミング的にも注目を集める可能性があります。尚、投資先は世界各国に分散されます。

 ※HealthSharesシリーズにはその他の医療分野に応じたETFが多数設定されています。

・Market Vectors Steel Index ETF Fund (SLX)
世界の鉄鋼企業に分散投資するETF。年末からの鉄鋼ブームに乗って、短期間に20%近い上昇をしています。(流石に、今からエントリーするのはちょっと気後れしますが..。)ちなみに、セクター別のETFで、世界規模に分散されるものは珍しいと思います。

・Market Vectors TR Gold Miners (GDX)
世界の金鉱株に分散投資するETF。金鉱株も、個々の企業レベルではバラツキが大きく、投資には二の足を踏むのですが、ETFで分散してくれると安心感があります。金相場に強気ならば、金ETFに投資するよりもこちらの方がリターンは大きいと思われます。

・Market Vectors Environment Index ETF Fund (EVX)
ゴミ処理などの、環境サービスに従事する企業に投資するETF。これまで、環境に関するセクターのETFとしては、クリーンエネルギー関連(PBWなど)がありましたが、これはエネルギーセクターに連動しやすく、環境と言う切り口での妙味は低い感じがしました。長期的な有望なテーマと言えると思います。尚、一応は世界規模で分散される筈ですが、現状では米国企業が大半を占めている様です。

・PowerShares Water Resources Portfolio (PHO)
水資源に関わる企業に分散投資するETF。2005年の設定なので最新のETFではありません。只、水資源に対する注目は徐々に投資テーマとして高まって来ていますので、今後は注目してゆく価値がありそうです。一応、世界企業に分散することになっていますが、現状で、ポートフォリオの大半を米国企業が占めている様です。

・PowerShares Aerospace & Defense Portfolio (PPA)
航空機産業と防衛産業に関わる企業に分散投資するETF。これも2005年設定なので、比較的古いものになります。悲しいかな紛争がこの世から無くならない限り、防衛産業は安泰なのかもしれません。ファンドの成績も良好な結果を残しています。只、民主党政権になったら如何でしょう?

・PowerShares International Dividend Achiever Portfolio (PID)
継続的に好配等を続ける世界の中小型企業に分散投資するETF。米国企業は含まれません。前回の配当は2.28%なので、メチャ高い配当と言うほどではありません。2005年に設定されたETFで、これまでの成績は良好です。

2007年04月19日

行ったり来たり繰り返し♪

ちょっとヤケ気味に、タイトルに♪マークつけちゃいましたが、東京市場は騙し上げ・騙し下げが続いています。昨晩のNYで新興国株が軟調だったことから、今日の東京は↓かと思いきや、結局反発。ある意味、米国市場との連動性が感じられない相場が続いている訳ですが、連動性を云々言う相場の前に、大人の都合で振り回されてる相場と言うのが真実でしょう。

日経平均終値は17667円。ここ数日、17800円に掛かると上値が急激に重くなるので、まずは17800円台で終われるか否かが明日の見所でしょう。

..で、揉み合いを続ける日経に対して、新興市場の壊滅状況は深刻。既にMothersは陥落し、今日はJASDAQ平均が最終防衛線である昨年来安値を切りました。如何見てもファンダメンタル的に売られ過ぎ銘柄が沢山あるのですが、決算情報そのものに疑念が挟まれてしまうと、ファンダなんぞ考えるだけ無駄と言うことでしょうか。買い手無しの相場なので、5月半ばの決算が終わるまでは下げ止まらないかもしれません。なんか、意図的に売り崩されている気もしますし、底が確認できれば一斉に買戻しが始まる様に思います。

そんなこんなで、保有株も小型&新興銘柄が崩壊中。その際たるものがジャストシステムで、まぁ見事に下げ止まりません。またもや買い下がり設定ポイントの650円をあっさりと割り込みました。次の買い下がりポイントは530円にしますか..。orz 尤も、私的には昨日発表されたファイナンスはポジティブに評価しています。テクニカル的にも今日は寄りから反発すると思っていたのですが、見事に外れました。

昨日今日で、これまで頑張ってたセガミメディクスも大きく下げました。これなんかは、低調な地合に引き摺られてる感じです。手持ちのJASDAQ銘柄は、エース交易、ADM、日本アンテナなど、ジャストを除けば軒並みPBR1倍割れ。もはや処分する気にもなれず、嵐が過ぎるのをやり過ごすことにします。

しかし、逆に考えてみると、新興市場が昨年来安値を更新する展開の割には、手の内は然程ヤラレてません。去年のポートフォリオのままでいたら、かなり危なかったですが、11月頃から東1&新興割安銘柄に軸足を移して来ていたのが、被害の拡大を抑えてくれてます。(これで、ジャストさえ堅調でいてくれたら..。orz)

シンワアートオークション

この銘柄、今週に入り急落しています。急落のトリガは先週末に開催されたオークションの売り上げが昨年比でマイナスだったこと。この結果を見て、会社の通期予想の甘さが改めてクローズアップされ、買い手不在の相場に陥っています。

実はこの銘柄、私は投資先として検討していました。私が考えたのは..

 ・今後、日本は資産インフレの方向へシフトすると予想していること。
 ・海外では美術品への投資が盛んに行われていること。
 ・中国を始めとしたアジアの作家の価値が急騰していること。
 ・在庫を持たない身軽な運営が可能なスキームであること。
 
基本的に有利な条件が揃っており、後は美術品オークションの市場が広がることで、会社業績の上昇が期待出来ると考えていました。


そこで、投資の是非を判断するためと、好きな現代アートの見物をかねて、先週末のコンテンポラリーアートオークションを見てきました。(落札する気は始めからなかったので、参加してきたとは言えませんが..。)

..で、その成果ですが、「この会社は投資対象としては不適格である」と言う結論が得られました。オークション自身はそれなりに盛り上がっていた様に思います。終盤は1000万円を超える落札が続き、庶民の金銭感覚を完全に破壊してくれました。(笑)

まぁ、それはそれで良いことなのですが、問題はオークションの運営。信じられないくらいダメダメです。顧客第一主義と言う考え方は、この会社には存在しない様です。一部の大口の画廊だけを相手にしていれば良いと考えているなら、継続的な業績の向上は期待できません。マーケットを広げる努力をしないならば、現在の割高な株価を正当化することは出来ません。

以下、目に付いたダメダメな運営。

 ・Webサイトでは混雑するので早めに来る様に促していながら、受付開始は開始の
  30分前。お客さんは外で待たされてました。受付は30分では終わらず、結局
  開始が遅れることに。
  
 ・会場の席の数が全く足りません。半数の人は2時間ほど立ちっぱなし。事前に
  チケットを事前配布している以上、参加者の数は予想できるはず。あまりにも椅
  子の数が少なすぎます。(もし私が立たされてたら、即座に帰りました。)
 
 ・ついでに、椅子がしょぼい。パイプ椅子に2時間も座ったら腰がたまりません。
  お年寄りには更に堪えたことでしょう。(それなりに参加者には資産家の方も
  居るでしょうに、庶民でも呆れちゃう設備です。)
  
 ・社員があまりに使えない。沢山いるのに、誰一人案内もなにもしない。突っ立っ
  てるだけ。挨拶も会釈も出来ない。(時代遅れの画廊的感覚?)
 
 ・一部の大口を明らかに偏重している。それ自体は理解出来ますが、参加者を増や
  すことを考えるならば、それなりにさりげなくやる気配りは必要でしょう。逆に
  言えば、大口さえ大事にすれば、後は如何でも良いと言う雰囲気がミエミエです。
  
細かい点を入れれば、この何倍も改善点を挙げることが出来ます。私がフロアマネージャーなら、多数の社員を説教することになったでしょう。一般人にとって、次も積極的に参加したいと思わせる運営ではありませんでした。商売で参加する人や、コアな美術品コレクターは参加すると思いますが、これではマーケットの拡大は期待できません。

でも、きっとこの会社には永遠にそれが解らないと思います。そういう会社であることが良く判っただけでも、直接見てきた価値がありました。こういう姿勢は、株主に対しても変わらないと思います。恐らく、大株主だけは大事にして、個人株主数を拡大する努力などは思いもしないことでしょう。

現在の株価の崩落も当然の成り行きに思えています。

2007年04月21日

反発力弱し

昨日の中国発のアジア株安を受けて、注目の東京市場でしたが、結局反発力は弱く、日経平均で微かな騰げに留まりました。米国株の堅調さやアジア諸国の回復力に比べて、なんとも元気の無さが際立つ日本株です。特に今日も新興市場が弱く、取り合えず決算を通過するまでは相場の転換は無さそうです。

昨日は更新できませんでしたが、保有する日本株の内、長期投資銘柄以外の大半を処分してしまいました。現状の日本株投資用資産としてはキャッシュポジションが40%を超えています。

残った保有株の中で、好調なのが東芝。昨日の下げから見事に切り返しました。年末年始の新日鉄を髣髴とさせる力強さを見せています。

一方で、荒っぽい状況が続くのがジャストシステム。昨日はテクニカル的に大幅反発しましたが、今日は終日軟調に推移。しかし引けでは盛り返して最終的に1%程度のマイナスながら一応陽線。相変わらず、精神衛生に悪い値動きです。尤も、デイトレのおもちゃになっている感はありますが、一方的な下げが止まったのであれば、それはそれで朗報です。

DB G10 Currency Harvest Fund (DBV)

投資対象となるETFを探していて、また1つ良さ気な物を見つけました。

・PowerShares DB G10 Currency Harvest Fund (DBV)

為替を対象にしたETFですが、単純に「米ドル:他の外貨」の関係で為替差益を求めるものではありません。

ETFですので、何らかのインデックスに連動する訳ですが、このETFが連動するのは「Deutsche Bank G10 Currency Future Harvest Index」と言うインデックス。

問題は、このインデックスの中身ですが、次のようなロング&ショートポジションを組んで運用した場合のインデックスです。(即ち、ETFでは珍しいヘッジファンドと言う事になります。)

 (1) 対象通貨は、USD・EUR・JPY・CAD・CHF・GBP・AUD・NZD・NOK・SEKの10種。
 (2) この中で、利率の高い方から3種の通貨を選び、これをロングする。
 (3) この中で、利率の低い方から3種の通貨を選び、これをショートする。
 (4) 各3種の通貨のポジションは1/3ずつ均等。

必ずしも、金利の高低で通貨価値が決まるものでも無いとは思いますが、少なくともこのポジションで金利差分は確保でき、一方で為替変動要素は分散されますから、安定的な運用が期待できそうです。

実際に、過去12年のインデックスの成績は非常に良好で、年間でマイナスになった年が僅か1年しかありません(それも、僅か-1.68%)。一方で、10年間の平均利回りは11%を叩き出しており、チャートは綺麗な右肩上がりのカーブを描いています。

利回りに対してボラティリティが小さく、そこらの債権ファンドよりも遥かに優良です。安心して長期投資できる投資対象と言えるでしょう。株式市場との相関も全く無い様で、独立性が見られます。良いこと尽くめで、思わず衝動買いしてしまいました。今後は定期預金でロックされている外貨資産もこのETFへシフトさせようと思います。

 ※ 出来れば、日本市場にも円ベースでこういうETFを上場してもらえると良いと
   思います。そうなれば、外貨預金と言う日本の悪徳な金融商品が駆逐されるの
   は必至でしょう。

2007年04月23日

システムトレード再開

一時運用を停止していた1306を対象にしたシステムトレードですが、アルゴリズムを修正して先週より運用を再開しました。

当初のシステム運用は06年の11月末から開始していました。丁度、日本市場の反発時期とも重なり、まあまあの成績を残して来ましたが、2月末の上海発暴落を喰らって、損益率約+3%まで急落。一旦ここで運用を停止して、運用実績の評価をすることにしました。

3ヶ月の運用期間で+3%は決して悪くない成績とも言えますが、この期間のTOPIXの騰落率と比べれば、アンダーパフォームしており、然して威張れるものでのありません。最終的な結果をシステムトレードらしく整理&評価すると、

 運用スタイル:現物買いのみ
 期間:2006/11/27~2007/03/8
 トレード回数:21回(6.24回/月)
 勝率:62%
 プロフィットファクタ(PF):1.4
 プロフィットレート(PR):0.95

となり、辛うじてPF>1ですが、PRは1を割れていて、その分を勝率でカバーしている状況です。

ちなみに、2/28の暴落前までの期間で評価すると、

 運用スタイル:現物買いのみ
 期間:2006/11/27~2007/02/26
 トレード回数:19回(6.26回/月)
 勝率:63%
 プロフィットファクタ(PF):3.32
 プロフィットレート(PR):2.25

となり、数字的には優秀とも言えます。

そういう意味では、2/28の様な暴落が特異的であると考えて、システムの運用を継続することも考えられるたですが、後者の期間で見てもTOPIXをアンダーパフォームしている点が気になります。実際、シミュレーション結果と比べても成績が劣っており、この原因を改めて調査することにしました。

結果、スリッピングの額が予想以上に大きく、これが収益にマイナスの影響を与えていることが判明。実際、取引の大半が寄り直後の値動きの大きいときに行われており、これがスリッピングを招く原因となっています。

そこで、アルゴリズムを見直し、スリッピングの額が抑制されるものに変更をすることにしました。シミュレーションの結果レベルでは、次の様な結果が出ています。

 運用スタイル:現物買いのみ
 期間:2001/10/16~2007/04/20
 トレード回数:272回(4.07回/月)
 勝率:58.46%
 プロフィットファクタ(PF):2.64
 プロフィットレート(PR):1.77
 最大ドローダウン:-7.65%

尚、上記バックテストは取引手数料を現在運用時の実レートである0.034%を使用して計算しています。トレードの成績はこの取引手数料がかなりの要素を占めて来ます。運用額を更に増やせれば、手数料率を下げられて、成績ももう少し上がる所ですが、現状ではこれで行くしか有りません。(実際、この手数料率でも、一般のネット證券よりもかなり安いですし。)

先ずは、3ヶ月ほど運用して、結果を見たいと思います。(ちなみに、現在-1.33%のマイナス..。orz)

2007年04月25日

膠着状態

今日の東京市場はGDして始まり、結局戻して終了。昨日はGUして始まり、結局戻して終了しましたから、正に逆の展開。要するに17500前後が居心地の良い値段で、ここから上へ行っても下へ行っても跳ね返される状況です。

チャート的にはフラッグを形成しつつあり、エネルギー的には蓄積されて来ていると考えられます。何れは上か下へ大きく離れそうですが、問題はどっちに離れるかで、これが全く読めません。米国の動きが妙に強すぎたり、ヘッジファンドの決算月に入ることから、売りを警戒する方が自然なんでしょうが、意外と↑に行く可能性も結構ありそう。

要するに判らないので、リスクを避けるには寝てるのが一番かも。離れる方向を確認してから出勤するのが、大きくは取れなくても堅実なんでしょう。

保有株は、昨日買いサインが出たシステムトレードが、今日の朝市で売りになり。結局損失確定。ドローダウンが着実に進行中..。

また、今年最初のIPO参加となったユニバースが見事に公募割れ。orz 久々に当選しましたが、見事にIPO冬の時代ですね..。まぁ今の小型新興株の地合では新規公開株を買う人も奇特なんでしょう。せっかく当選したし、ファンダ的にも割り高ではないので、購入しましたが、機をみて損切りすることになる悪寒がします。いかんせん地味銘柄なので、公募値のシコリ玉も多数あるでしょうし、スタートダッシュに失敗した以上、浮上の可能性はかなり限られそうです。(しかし、初日にして-11%とは..。)

そんなこんなで、今日も冴えない一日でした。唯一の救いはジャストシステムが陽線を付けて引けたことだけ。微妙に底固めが始まってるのかもしれません。(売り崩されてる銘柄の多くに、今日は底打ちの兆候が出てますね。)

Zacks Sector Rotation ETF (XRO)

また1つ、面白そうなETFを見つけました。

元々が、ETFは何らかのインデックスに連動するもので、ダウ平均やナスタック平均に連動するものでした。その後、色々な派生商品が開発され、個別のセクターの値動きに連動するものが登場しました。

そして、一部の投資家はこれらのセクター連動ETFに循環投資することにより、変化する相場の流れに乗って、全体市場の平均をアウトパフォームすることを目指しています。

さて、このETFですが、セクターローテーションの作業を一定のルールに基づいて実行してくれると言う物です。ここで、セクターへの投資比率は1Q毎に見直されます。即ち、市場平均を上回るであろうセクターを選別して、そこに投資してくれるETFと言うことになります。

なんだかこれって、説明を読むほどに、アクティブファンドと何処が違うの?って気がしてきます。別にセクターローテーションのルールが明確に公開されている訳ではなく、セクターへの投資比率をどうやって決めているのか、厳密なところは謎のままです。

但し、信託報酬は0.78%であり、ETFの標準レベルである点では、手数料が無駄に高いアクティブファンドと比べて、遥かに有用と言えそうです。

肝心のパフォーマンスについても、ベンチマークであるS&P500を大幅にアウトパフォームしており、ボラティリティこそ高めですが、成績はなかなか良好です。(但し、このファンドは米国株の他にADRにも投資するとしていますので、単純にS&P500と比べるのが適切かは判りません。)

「市場で売り買いできる、信託報酬の安いアクティブファンド」と考えれば、メリットも多々感じられるので、買ってみるのも面白いかもしれません。多少リスクをとっても、市場平均より上を狙いたいのであれば、IVV辺りの代替候補にしては如何でしょう。

(まだ半年と少しの実績しかないので、1年くらい様子見するのが正解かも。)

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