2/3東京7R:アメリカンツイストは6着

2/3、アメリカンツイストは東京7Rダート1400に出走し、勝ち馬との差こそ見せつけられたものの、掲示板まであと一歩の6着となりました。前走で自身初のダート戦を制して未勝利を脱出すると同時に、ダート適性も示したアメリカンツイストですが、放牧を挟むことなく3歳500万条件の平場レースに出走して来ました。前走は1200Mで結果を出しましたが、「短距離専門馬にはしたくない」と言う中舘師の意向もあり、今回は200Mの距離延長になっています。個人的にもマイル前後の距離が適している体型と見ていますので、この判断はウェルカムです。

今回は連戦でしたが体重は前走よりも+2Kgと増えており、引き続き好調を維持している様に見えました。シャンボールナイトが出走した6Rの新馬戦から続けてパドックを見ていたのですが、比較して仕上がりの差は歴然であり、圧倒的に立派な馬が多かったのですが、その中にあってアメリカンツイストも、決して見劣りするものではありませんでした。体の張りも良く、外目をしっかりと歩けており、こらならば力は出せるであろう出来と思いました。

レースの方は、ゲート難との情報がありましたのでスタートに注目していたのですが、入り自体は特に問題なく出来ていた様です(気づいたら入ってました)。問題はその後で、にゲート入りを渋る馬が2頭も居たことで、相当な時間ゲート内で待たされる状況になりました。まともにスタート出来るかものか心配をしていたのですが、特に問題の無い飛び出しで、内枠の利もあって5番手に付けることが出来ました。

しかし、いまいち納得がいかないのがこの後の展開で、パトロールビデオをまだ見ていないのでハッキリしたことは判らないのですが、積極的に前を取りに行かなかったことで、5番の馬に前をカットされる状況を招いてしまいました。結果的に、ここでスピードを落としてしまい、3角では8番手までポジションを下げてしまいました。

極端な無理をしてまで先行する必要はありませんが、アメリカンツイストの長所は先行してから粘る底力にあるのであって、溜めても切れる脚は期待できません。折角とれたポジションを安易に手放してしまうのは、少なくとも馬の個性を活かす騎乗ではなかったと思います。それでなくても、この日の東京ダートは先行有利な馬場でしたので、出来るだけ前をキープすべきでした。

更に悪いことに、溜めた脚を使う為に外に出そうとしたところを、4着に入った馬にブロックされ、進路を失ってしまい、内側に切り返す形となりました。この結果、早目のタイミングで脚を使うこととなり、瞬間的には伸びたものの、最後まで持続することが出来ませんでした。止むを得ない部分もあったとは思いますが、少なくともベストな騎乗とは程遠かったと思います。このレースのTarget補正タイムを見ると、アメリカンツイストの指数は89となっており、前走より大幅に数字を落とす結果となりました。このことからも、馬の力を出し切れていないことは明らかだと思います。(馬券を買うときと同じく、出資馬に乗って貰うときも、横山騎手とは相性が悪かった…。)

..とは言え、勝った馬は500万条件の平場にいることが間違いの規格外の馬ですし、2着の馬も余裕で500万条件を勝てる馬だったと思います。そういう意味では、今回の6着も実質的に掲示板内であり、500万条件で続戦できるだけの力は示したと言えるかもしれません。ましてや、あれだけのドロンコ馬場で、内を突いて泥を被っても伸びてきたことから、アメリカンツイスト自身は良く頑張ってくれたと思います。

今回の結果を受けて、直ちに500万条件を勝ち負けするレベルでは無いと判りましたので、ここは焦らずにレースを重ねることで、成長してくれれば良いと思います。距離を延ばしたり、芝を試すなど、色々と試すのも有りだと思います。
これは穿った考え方でもあるのですが、この世代から4歳の降級ルールが無くなってしまいますので、今回優勝した馬が再びこのクラスに戻ってくることも無い訳です。即ちこれは、確固たる地力があるならば、順番は何れ回って来ることを意味しています。運を味方にして勝ち上がることも悪くはありませんが、自己条件で着実に賞金を稼いで行き、地力を付けた所で勝ち上がると言うのも、馬主孝行な姿だと思います。決して「勝っては困る」と言う話ではありませんし、「勝てる時には確実に勝っておくべき」だと思います。ただ最新のルールでは、「未勝利戦を除いて、実力と不相応に勝ち上がっても良いことは無い。」と言うのも事実だと思うのです。

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