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2008年08月 アーカイブ

2008年08月02日

ビッグチーズ(The Big Cheese)

big_cheese.gif■ タイトル

 ビッグチーズ(The Big Cheese)
 
■ デザイナー

 James Ernest
 Jon Wilkie

■ 発売元

 Cheapass(米国)

■ プレイ人数

 3~6人


■ ゲームの概要

ネズミの世界の金融会社を経営し、好業績を目指すマネージメントゲームです。

プレイヤーは社員であるネズミを上手に活用して、プロジェクト物件を効果的に落札することで、プロジェクトを完遂し収益を獲得して行きます。

極めてシンプルなルールながら、リソースの管理に悩まされる好ゲームです。


■ ルールの概要

始めに、各プレイヤーにはマーカーが各10個与えらます。これがネズミの従業員を表しています。(準備はこれだけ。)

次に、テーブルに山積みしたカードの一番上の1枚を捲って、それを公開します。各カードには4~20の数字が記されており(注:特殊カードの例外あり)、これがプロジェクトの規模を表しています。即ち、数字が大きいほどデカイ仕事であり、高い収益が狙える仕事になります。

このテーブルに公開されたカードが入札案件になります。各プレイヤーは、このプロジェクトを落札する為に入札を行うのですが、その為に使用するのが始めに与えられたマーカー(即ち従業員)です。要するに、そのプロジェクトにより沢山の従業員を投入することを宣言したプレイヤーがそのプロジェクトを落札することになります。

プロジェクトを落札したプレイヤーは、そのカードを自分の前に置き、投入を宣言した数のネズミマーカーをその上に置きます。

以上で、1回の入札が終了となり、次の山札を捲って、次のプロジェクトの入札を開始します。

カードの上に配置したネズミマーカーは、後続の入札が1回終わるごとに1個ずつ手元に戻って来ます。そして、カードの上の全てのネズミマーカーが無くなったとき、そのプロジェクトは完了したと見なされます。プロジェクトが完了したら、そのカードに記される数字(プロジェクトの規模)と等しい多面体のダイスを振り、そこで出た目がプレイヤーが獲得する収益になります。(例:数字10のプロジェクトを完了したら、10面体のダイスを振り、出た目が得点に成ります。)

こうしてゲームを続けて行き、最初に40点を獲得したプレイヤーが勝者に成ります。

※多面体ダイスの代わりに一般的な6面体のサイコロを使用して遊ぶルールも有ります。


■ ゲームのポイント

このゲームのポイントは限られたネズミ従業員を如何にして効果的に投入するかと言う、リソースの管理にあります。従業員を常に仕事に投入した方が、リソースの投資効率は良さそうですが、いざ大きなプロジェクト物件が入札に掛かったときに、投入可能なリソースを残していないと、入札に勝つことが出来ません。みすみす、ライバル企業に少ないリソースで落札されてしまう恐れが生じてしまいます。

これは、株式投資に当て嵌めて考えれば、キャッシュポジションをどの程度残して行くべきかと言う判断に通じます。キャッシュを手元に残すことは投資効率上好ましくありませんが、かと言ってキャッシュポジションをゼロにしてしまうと、相場が大きく下落した好機に追加投資が出来なくなります。

この投資すべきか機を待つべきかのジレンマこそがこのシンプルなゲームの根幹を成すものです。

尚、説明として省略してしまいましたが、プロジェクトカードの中には2種の特殊カードがあります。これが「VETO」と言うプロジェクトの入札を無効化出来るカードと、「Big Cheese」と言うダイスの振り直しが出来るカードです。この2種のカードがルール上非常に上手く機能しており、ゲームに効果的なアクセントを加えてくれます。


■ アートワークについて

big_cheese.jpgこれは良くも悪くもCheapass社のゲームの特徴でもあるのですが、コンポーネントは極めてチープで、ちゃっちい代物です。

カードは名刺状の厚紙に絵がプリントされただけで、角も面取りすらされず尖っています。更に、プレイ上必要なダイス、マーカー、得点チップ等もセットには含まれていません。即ち、本ゲームを遊ぶためには、これらのパーツを併せて準備しなければなりません。

この様なシステムは日本や欧州では考えられない感覚ですが、ダイスやマーカーなどは自前で持っているので、それを添付しないことで値段を下げると言うのはある意味で良心的な販売方法と考えることもできます。(米国的な合理主義の表れでしょう。ちなみに、定価はUS$3.00と破格です。)

また、カードに描かれるネズミたちは、何気に味が有って可愛いです。


■ 入手について

息の長いゲームで、最近まで入手可能だと思ったのですが、改めて調べてみると現在は入手が難くなっている様です。もしかすると絶版扱いになったのかもしれません。元々、単価が安いことで利幅も少なく、日本の輸入業者もあまり扱っていない様です。只、結構な数が世に出ている筈なので、オークションで地道に探せば見つかる様に思います。

また、イタリア版が発売されているらしく、こちらならば現在でも入手可能と思われます。(但し、ネズミのイラストは米国版の方が私的には可愛いと思います。まぁ、これは好き好きですが..。)

2008年08月04日

1/4決算で売られる展開

先週は計画通り夏季連休が取得できたことで、相場を忘れて旅行に行っておりました。..と言うことで、今ひとつ先週の動きが感覚的に理解できていないワケですが、値動きの記録を見る限り、結果的に海外はヨコヨコで、日経は微かに下落と言う状況です。

日経に関しては月末のドレッシングがあることを期待していたのですが、その期待も全体に冴えない4半期決算によって吹き飛ばされてしまいました。

まぁ、減収減益ともなれば株価が下がるのも止む無しとしても、コマツや任天堂の様に増益でも見通しを上方修正しないと言うだけでココまで売り込まれてしまうのはちょっと違うのでは無いかと思ったり..。海外からの仕掛けで売り崩されていると言う話もあるようですが実際のところは如何なんでしょう?これを受けて、日本でも空売り規制なんて話も出ているようですが、空売り自体は適正な株価の形成に不可欠なシステムです。ここは、妙な副作用のある施策を焦って打つことは無いように願いたいところ。

..と言う所で、決算発表も一山を越えてきた状況ですが、私の保有銘柄も結構エライことになっています。厳しいのは件の任天堂と東芝。何れも長期保有している銘柄ですのでここは黙ってホールドです。尤も、同じ長期保有銘柄でもJR東はココへ来て好調。原油高騰で夏休みも列車の利用が増えているらしく、決算はソコソコでしたが株価は底堅い展開です。また、価格転嫁が上手く行っている気配の雪印の株価も堅調ですが、こちらは決算発表が未だなので予断は許しません。

バリュー銘柄で予想外なのがココカラHD。業態的に売上が大きいのは冬場なので、第1四半期の進捗率は低くても良いのですが、株価的には厳しい評価を受けています。ある意味、押し目買いのチャンスなのですが、先立つ資金がありません..。
あと、もう1つバリュー投資として仕込み始めていた星和電機については、とりあえず予定の1/2まで買えました。残り1/2は様子を見ながら買い増しのタイミングを計ります。

各種のバスケット運用については、好配当バスケットは自動車セクタが悪い一方で、公益とヘルスケアセクタが堅調で全体としては値を保っています。貸金業バスケットはいい加減に底打ちして欲しいのですが、微妙にジリ下げ。グロースバスケットはこの相場展開では最も苦しくて、大きく下落中。一方、低PBRバスケットはその特性上、下げ相場には強い抵抗を示しています。

あと投資信託ですが、組成以来保有し続けてきた「エネルギー&食料ファンド」の利益確定を段階的に開始しました。あと1/3残っていますが、これも来週中には売り切りの予定です。


一方、海外の方は一進一退の展開。原油を筆頭としたコモディティの下落が続いており、DTO・SMNのベアETFが順調に含み益を上げてくれています。また、ダメ元で仕込んだMBIが一週間で57%も上昇。含み損を解消して、一気にプラスに転化しています。

..とココまでは良いのですが、厳しいのがGDX。予想以上にゴールドの下げが厳しく、それ以上にGDXは下落しています。逆に言えばゴールドが持ち直せば、GDXの上昇はそれ以上が狙えるハズなのですが、今暫くは我慢が必要そう。ゴールドが870ドル辺りまで下げるようなら、GDXを押し目買いしようと思いますが、そこまで下げてくるかどうか?

と言う所で、基本的に今週は様子見の予定です。只、原油が戻り基調なので、一旦上げてから下落に転じる展開になれば、そこでDTOを買い増してみたいと思ってます。

2008年08月18日

金メダルに躁となり、金相場に鬱となる

あらゆるスポーツ観戦を趣味とする我が家では、オリンピックってのはもう祭りそのものなワケで、これが始まると相場のチェック所ではなかったりします。男子の柔道こそ期待以下の成績でしたが、その他では想像以上に頑張っている競技も多く、テレビにかじりつきの日々を送っています。

しかし、そんなハイな気分を冷ましてしまうのが金相場の下落。820ドルで底を打つだろうと楽観していたのですが、一気に底抜けして800ドルまでも割り込んでしまいました。GDXのナンピンを続けてきた身としてもこれはかなり堪えてます。

もはやこれ以上のナンピンは躊躇せざるを得ない状況ですが、今回の金相場の下落幅が-20%なのに対し、GDXの下落幅は-30%以上にも達していますから、金相場が持ち直せば金鉱株のリターンはそれ以上に大きい筈です。

全てのコモディティが総崩れの状態の中で、特にゴールドの下落が目立つ状況ですが、元々が原油や穀物程の高騰をしていた訳では有りませんし、現在の下落は行き過ぎの面があると思っています。しかし、グルジアでの紛争の気配が高まる状況でも金が反発しないのはちょっと意外でした。そんなに弱いのか...。orz

日本株の方は日経平均13000を挟んだ攻防が続いていますが、忘れてはいけないのはドル建ての日経平均。ドル円が110円台まで進む状況で日経平均は全く上昇しておらず、ドル建て日経平均はついに1月の安値を割り込む水準まで落ち込んでいます。

確か自民党の先生は、先の日経平均の下落局面で、「ドル換算では下がっていないので騒ぐに当たらず」みたいな発言をしておりましたが、そうであるならば、今こそ相場の下落を深刻に受け止めるべきでしょう。

ここへきて、法人税の減税や投資減税の様な景気対策の話が出てきていますが、事態が深刻になる前に手を打って貰いたいものです。個人的には恒久と謳っておきながらチャラにされてしまった、恒久減税の復活を望みます。サラリーマン所帯にとって、あの恒久減税の取り止めと、ボーナスからの健康保険の引き去り開始がダブルパンチで効いたことが、企業業績の回復が内需に回らなかった原因であった確信しています。


最後にここ2週間のトレードの記録と今週の計画。

まず、なんだかんだヨコヨコを続ける日本株に関しては一切の取引無し。騰落レシオも80台でフラフラしており、売りも買いもし難い状況です。12500円を割り込むようなら少し買うと思いますが、ドル円の水準からしてそれも無いと思います。

尚、利益確定作業を続けていた「エネルギー・食糧関連ファンド」は全数を売り切っています。原油の戻りを待ちながら少しずつ売りたいと思っていましたが、結局反発局面も無く、全数を売り切ってしまいました。


一方、海外の方は、我慢しきれずにDTOを利益確定してしまいました。取り敢えず30%取れたので良しなのですが、その後の動きを見ると早まった感が無くも有りません。一方で、MBIの方はホールド継続です。こちらは格付けのアップも手伝って大幅高を続けています。あと少しで買値の2倍になりますので、そうしたら半分利益確定して残りは恩株で永久ホールドを考えます。

またコモディティ関連では、MOOを全て処分してその資金でGDXをナンピンしました。ここは、穀物相場は戻らないけどゴールドは戻ると言う判断です。

あとはSRSを久しぶりに仕込んでみました。これで米国株のショート銘柄がSMNとSRSの2つになっています。あとはナスダック指数が2500に達したらQIDの仕込を考えます。

それともう1つDRRってな銘柄を仕込んでみたいと考えています。ユーロを×2でショートするETNですが、こんな銘柄が先月から組成されていたなんて気付きませんでした。もっと早く気付いていれば..。

2008年08月25日

景気対策待ち

オリンピックも閉幕を向かえ、改めて相場に向き合わなければならない訳ですが、日経平均は再び厳しい局面を迎えてしまっています。週末には直近の下値を切り下げてしまいました。更にドル建てでみると底抜けの状態です。こうなると底値の目処がちょっと付きません。3月の12000割れをも覚悟しなければならないのかもしれません。そうなる前に政府の景気対策の提示を強く望みたい所です。

尚、金額的な底値の目処が立てづらいので、その代わりに、今回は信用評価損率を指標にすることを考えています。-20%を割ってくるようであれば、一旦底打ちと睨んで、少しずつ買いに回ろうかと。

一方、海外の方はコモディティ相場に振られながら落ち着きの無い状況が続いています。グルジア情勢がキモなワケですが、木曜日には一旦底打ちして急反発した原油が金曜日には再び元の水準まで売られてしまいました。これはロシア軍の撤退完了の噂を受けたものだと思われますが、実態的には干渉地域を設定して居座り続けている様なので、週明けの原油相場が如何転ぶのか、予断を許しません。


そんな中で先週のトレードですが、日本株については何もしていません。ズルズルと値を下げるのを只眺めている状況ってのも、精神的には厳しいです。ココカラHD辺りは明らかな下げすぎだと思うのですが、ナンピンするにも日経の反発を見てからにしたいトコロ。まぁ、こんな風に考えている人が多い限り、反発はマダ先になるんだと思います...。

一方、海外の方はチョコチョコと売り買いを行っています。まず、目立つところで、原油をドテンして、ダブルでロングするDXOを週末の下げたところで仕込みました。但しこれは、週明けも続落する様なら迷わずに損切ります。

また、コモディティの底打ち気配を見てSMNのポジションを縮小し、その分でSRSを買い増しました。また同様に、ゴールドも一旦底打ちとみて、GDXを更に買い増し。

最後に、米ドル高のヘッジの意味も込めてDRRを少しだけ買ってみました。尚、買値の2倍に成ったら半分売る予定だったMBIですが、タイミングを逃がしてしまい利益確定をし損ねました。結果的に、一旦底を叩いた雰囲気もあるので、ここはもう少しホールド継続して見たいと思います。

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