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金メダルに躁となり、金相場に鬱となる

あらゆるスポーツ観戦を趣味とする我が家では、オリンピックってのはもう祭りそのものなワケで、これが始まると相場のチェック所ではなかったりします。男子の柔道こそ期待以下の成績でしたが、その他では想像以上に頑張っている競技も多く、テレビにかじりつきの日々を送っています。

しかし、そんなハイな気分を冷ましてしまうのが金相場の下落。820ドルで底を打つだろうと楽観していたのですが、一気に底抜けして800ドルまでも割り込んでしまいました。GDXのナンピンを続けてきた身としてもこれはかなり堪えてます。

もはやこれ以上のナンピンは躊躇せざるを得ない状況ですが、今回の金相場の下落幅が-20%なのに対し、GDXの下落幅は-30%以上にも達していますから、金相場が持ち直せば金鉱株のリターンはそれ以上に大きい筈です。

全てのコモディティが総崩れの状態の中で、特にゴールドの下落が目立つ状況ですが、元々が原油や穀物程の高騰をしていた訳では有りませんし、現在の下落は行き過ぎの面があると思っています。しかし、グルジアでの紛争の気配が高まる状況でも金が反発しないのはちょっと意外でした。そんなに弱いのか...。orz

日本株の方は日経平均13000を挟んだ攻防が続いていますが、忘れてはいけないのはドル建ての日経平均。ドル円が110円台まで進む状況で日経平均は全く上昇しておらず、ドル建て日経平均はついに1月の安値を割り込む水準まで落ち込んでいます。

確か自民党の先生は、先の日経平均の下落局面で、「ドル換算では下がっていないので騒ぐに当たらず」みたいな発言をしておりましたが、そうであるならば、今こそ相場の下落を深刻に受け止めるべきでしょう。

ここへきて、法人税の減税や投資減税の様な景気対策の話が出てきていますが、事態が深刻になる前に手を打って貰いたいものです。個人的には恒久と謳っておきながらチャラにされてしまった、恒久減税の復活を望みます。サラリーマン所帯にとって、あの恒久減税の取り止めと、ボーナスからの健康保険の引き去り開始がダブルパンチで効いたことが、企業業績の回復が内需に回らなかった原因であった確信しています。


最後にここ2週間のトレードの記録と今週の計画。

まず、なんだかんだヨコヨコを続ける日本株に関しては一切の取引無し。騰落レシオも80台でフラフラしており、売りも買いもし難い状況です。12500円を割り込むようなら少し買うと思いますが、ドル円の水準からしてそれも無いと思います。

尚、利益確定作業を続けていた「エネルギー・食糧関連ファンド」は全数を売り切っています。原油の戻りを待ちながら少しずつ売りたいと思っていましたが、結局反発局面も無く、全数を売り切ってしまいました。


一方、海外の方は、我慢しきれずにDTOを利益確定してしまいました。取り敢えず30%取れたので良しなのですが、その後の動きを見ると早まった感が無くも有りません。一方で、MBIの方はホールド継続です。こちらは格付けのアップも手伝って大幅高を続けています。あと少しで買値の2倍になりますので、そうしたら半分利益確定して残りは恩株で永久ホールドを考えます。

またコモディティ関連では、MOOを全て処分してその資金でGDXをナンピンしました。ここは、穀物相場は戻らないけどゴールドは戻ると言う判断です。

あとはSRSを久しぶりに仕込んでみました。これで米国株のショート銘柄がSMNとSRSの2つになっています。あとはナスダック指数が2500に達したらQIDの仕込を考えます。

それともう1つDRRってな銘柄を仕込んでみたいと考えています。ユーロを×2でショートするETNですが、こんな銘柄が先月から組成されていたなんて気付きませんでした。もっと早く気付いていれば..。

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コメント (2)

らいむらいと:

こんにちは。

金価格は、8月半ば(9月末の45日前)から崩れましたよね。
私は、今回の金価格の下落は解約要求を受けたファンドの手仕舞いによるアンダーシュートと考えましたので、SPDRゴールドシェアを買い込みました。
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK017586620080822

はじめまして、らいむらいとさん。

800ドル割れはアンダーシュートだと私も考えています。信用不安が払拭されず、インフレ懸念も強い状況で、ズルズルとゴールドが下げ続けるとは考え難いと思ってます。

金曜日こそ戻り売られましたが、それでも先週のゴールドは4%のプラス。これに呼応して金鉱株(GDX)は8%のプラスです。ゴールドが戻ってくれれば、GDXはこれをアウトパフォームすると言うスタンスを継続したいと思います。

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2008年08月18日 01:37に投稿されたエントリーのページです。

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