2020年グリーンFから募集して欲しい仔馬②

2020年度グリーンFから募集して欲しい仔馬の2回目です。(一覧はこちら

2回目の今回は、今年産駒がデビューするモーリスの産駒をピックアップします。これだけの期待の種牡馬にも関わらず、昨年のグリーンF募集馬の中にはモーリスの産駒がいませんでしたので、今年こそはキッチリと募集を掛けて貰わないと困ります。


No2:ベアトリッツの2019

1.基本情報(netkeiba.com参照

父  :モーリス
母父 :ディープインパクト
性別 :牝馬
毛色 :鹿毛
FN :1号族
誕生日:2019年3月24日
生産 :社台ファーム

2.牝系情報

バルドウィナから連なる一大牝系です。桜花賞馬ジュエラーが本仔の叔母にあたる他、ワンカラット、ワントゥワンと言った活躍馬が近親にいる血統です。グリーンファームとの縁故関係を見ると、本仔の母ベアトリッツがクラブ所属馬で3勝を上げる活躍をした他、本仔の叔母にあたる現3歳のピンクレガシーもクラブから募集をされています。

なお、本仔は空胎を挟むベアトリッツの2番仔にあたります。現3歳のアクロスティック(父ストロングリターン)は初仔の影響なのか馬格が小さく、ここまで2走して結果が出ていません。

3.種牡馬

今年から産駒がデビューを果たす父モーリスは、現役時代に海外GⅠの2勝を含む、GⅠ7勝を上げた超活躍馬です。間違いなく、ドゥラメンテと並んで、今年の新種牡馬の話題をさらうことは疑いありません。脚質的にはマイルから中距離までをこなしたことから、そのスピードが産駒に遺伝することが期待されます。

一つ気になることは、Roberto系であることから活躍馬が牡馬に偏重する可能性ですが、昨年産駒がデビューしたエピファネイアはRoberto系ながら牝馬の方が活躍をしており、必ずしも「Roberto系であるが故に牝馬は走らない」と早計は出来ません。

4.血統配合

産駒がデビュー前の種牡馬ですので、現時点で配合のポイントは不明です。只、明らかに目立つのはサンデーサイレンスの4×3クロスの存在です。ここで示しました様に、これまでの種牡馬を見ると、サンデーサイレンスのクロスが優位に働く種牡馬は比較的少数と言えます。..ではモーリスについては如何かと言うことですが、モーリスの父スクリーンヒーローの場合、サンデーサイレンスのクロスは特にプラスにもマイナスにも寄与していません。このことから、「モーリスに関してもサンデーサイレンスのクロスの影響は大きくは無いのではないか」と想像しています。

一方で、フェデリコテシオの理論で本仔の血統を考察すると、比較的有意な評価結果が得られます。

優先祖先:ベアトリッツ
基礎体力:57%

フェデリコテシオの理論によれば、本仔の優先祖先はベアトリッツで、残念ながら母系似の産駒となります。只、この年のベアトリッツは最大活性の年回りに当たるため、その適性を強く産駒に遺伝させることが期待できます。ここで、ベアトリッツ自身も芝のマイルで活躍した馬ですから、本仔もモーリスと同じ芝のマイルでの活躍が期待されます。

5.予想価格(予想モデルは本稿を参照

予想価格:1500万円(基本価格:1000万円、本馬補正:0万円、父系補正:400万円、母馬補正:100万円、兄姉補正:-100万円)

予想募集価格は1500万円と算出されました。モーリスは種付け料が400万円と高値を維持していますが、言い換えればここまでアップはされていませんし、産駒はデビュー前でRoberto系の牝馬ですから、むしろマイナスプレミアムとも考えられます。更に、兄姉の実績が無い点もマイナスですから、これくらいの価格設定は十分にあり得るラインかと思います。

6.まとめ

先ずは母ベアトリッツの最も歳周りの良い年の産駒と言うことで、是非ともグリーンFから募集をして欲しい1頭です。Roberto系種牡馬の牝馬である点と、サンデーサイレンスの強いクロスは懸念される材料ですが、これについては初年度産駒の成績を確認しながら出資判断をして行けば良いかと思います。

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