« 連鎖が止まりません | メイン | このブログについて »

金リンク債ETFの上場で考える②

先日のエントリーについてのフォローアップです。

先の結論に基づいて、早速、田中貴金属にてG&Pプランナーの口座開設を行いました。これを利用して、海外で保有している「streetTRACKS Gold Shares (GLD)」を処分して、ゴールドへの投資は国内に移動することにします。

さて、G&Pプランナーの口座開設にあたって、得られた追加情報と感想などを書きたいのですが、最も意外な感じがしたのが、あまりにもあっさりと口座が解説できること。ネットで住所等の情報と、積立条件、引き落とし先口座等を入力すると、その場でIDとパスワードが発行されてしまいます。あとは資金を送金しさえすれば何時でもスポット取引が可能になります。(定期積立は、後日送付される口座振替の希望用紙に記入を行う必要があります。)

証券会社や銀行の口座を開こうとする場合、ネットで取引が完結できるものは殆ど無く(一部のネット銀行は可能?)、証券会社に至っては1週間以上の期間を要するのが普通です。すっかりこれに慣れてしまっていたため、「えっ、これでもう取引可能なの..?」と拍子抜けするほど簡単でした。

次に、ゴミ投資家らしく可能な限りのコスト削減を図ることを考えました。まず、現在口座開設のキャンペーンが実施されています。キャンペーンの内容は、月々3000円を12ヶ月積み立てる条件で、3000円の商品券が貰えると言う物。

3000円×12ヶ月=36000円なので、この分の取引に発生する手数料は3.5%分の1260円になります。即ち、差し引き、3000円-1260円=1740円のプラス。従って、前エントリーで考えた1000円/月の積立よりも、こちらの方が有利です。即ち、最も手数料を下げるパターンは...

  「最初の1年間は3000円/月の定期積立を行い、2年目からは1000円/月の定期積立に
   変更する。本命である高額の買い付けは全て手数料の掛からないスポット購入で実
   施する。」

..と言うことになります。1000円/月の積立に対して1年間に掛かる手数料は12000円×5%=600円ですから、結局、先の利ざや分であと3年分の手数料が賄えることに成り、実質4年分の手数料が無料化される計算に一応なります。まぁ、なんともセコすぎる話ではありますが、ETFとの比較論をする場合に、コストに注目をするのであれば、ここは厳密に考えておきたいと思います。

更にセコイことを考えると、「月々の積立を途中で止めたらどうなるのか?」と言う疑問が生じます。必要なだけ資産を購入してしまい、あとは数年寝かしておくだけなら、月毎の積立も不要ですし、それに掛かる手数料もどうせなら払いたくありません。

折角なので、カスタマーサービスにこの点を確認してみました。

  「G&Pプランナーでは、毎月の口座振替が不能となるなど、12カ月連続
   して積立(毎月の購入)ができなかった場合、およびその同じ期間内に
   スポット購入、売却、引き出し、等価交換など地金の取引に関わるサー
   ビスを一切ご利用いただけなかった場合は、約款の規定上、12カ月経
   過後の当社最終営業日をもちまして、当社によりお客様との契約を解約
   とさせていただきます。」(原文のまま)

ちょっと解釈に迷う表現もあるのですが、少なくとも、1年に1回だけ振替を可能になる様に銀行口座を操作すれば、口座を維持できることになります。即ち、最も口座管理量を倹約する方法は1年に1月だけ1000円分積立てて、あとは放置すること。この場合、年間に発生する口座維持費は50円と言うことに成ります。

まぁ、ここまでやる人が居るとも思えませんが、一応これが理論的な最低のマネージメントフィー。ETFの信託報酬に比較すれば遥かに安いこと間違い無しです。(^-^;)

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.net-player.com/mt/mt-tb.cgi/197

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

About

2007年07月29日 02:56に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「連鎖が止まりません」です。

次の投稿は「このブログについて」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。