2020年グリーンFから募集して欲しい仔馬①

遅くなってしまいましたが、恒例の「グリーンファームから募集して欲しい仔馬」のシリーズを開始したいと思います。只、今年はスタートが遅れてしまいましたので、例年10頭のリストアップを行うところを「期待度の高い方からリストアップしていって、募集馬が発表になった時点で打ち切り」と言う仕切りにしたいと思います。

..と言うワケで、2020年の個人的な募集期待度ナンバー1については、グリーファームらしさも考慮して、次の仔馬を推したいと思います。


No1:ボーンレジェンドの2019

1.基本情報(netkeiba.com参照

父  :エピファネイア
母父 :サクラバクシンオー
性別 :牡馬
毛色 :鹿毛
FN :22号族
誕生日:2019年1月14日
生産 :社台ファーム

2.牝系情報

ボーンスターから連なる牝系で、近親には阪神牝馬S(GⅡ)2着のプロヴィナージュ、北九州記念(GⅢ)3着のナリタスターワンなどの活躍馬が存在します。また、グリーンファームとの縁故関係としては、母ボーンレジェンドの他、叔父ボーンレガシーがクラブからの募集馬でした。母ボーンレジェンドはラストチャンスとなったスーパー未勝利戦を見事に制すると、1000万条件でも2着に入る活躍を見せてくれました。只、気性面にはキツイ部分があり、ゲートでも色々とやらかしました。もし、この辺りが改善できていれば、レースの幅も広がって、更なる成績が残せたかもしれません。一方で、ボーンレガシーについてはズブさが最後まで抜けず、未勝利のまま地方へ転出しています。

本仔はボーンスターの2番仔になります。初仔のナリタダイアリー(父キンシャサノキセキ)は、セレクトセール当歳にて2700万円で取引されていますが、現時点で競走馬デビューはしていません。

なお、残念ながら母ボーンレジェンドは本仔の出産に際して世を去っており、本仔がボーンレジェンドの最後の産駒となります。

3.種牡馬

昨年、産駒がデビューを果たしたエピファネイアですが、当初その成績は同期のキズナから水を開けられる状況にありました。特に、勝ち上がり率は高いものの2勝馬が出なかったことで、種牡馬としての評価はキズナの後塵を拝するかたちとなっていました。しかし、その状況もデアリングダクトが桜花賞を制してみせたことで、大いに見直される状況となりました。特にデアリングダクトの勝ち方が圧倒的であったことから、エピファネイアの種牡馬としての能力の高さを強く再認識させるに至ったと思います。

4.血統配合

エピファネイアに関してはまだ配合上の要点が明らかになっていませんが、それでも間違いなく言えることは、サンデーサイレンスのクロスが有効に機能する希少な種牡馬と言うことです。(こちらも参考にして下さい。)そして、本仔はサンデーサイレンスの4×3を形成していますので、配合的な妙味は高いと考えて良いでしょう。

更に、フェデリコテシオの理論を用いて本仔を評価すると次のようになります。

優先祖先:キロフプルミエール
基礎体力:48%

キロフプルミエールはシーザリオの母で、ラトガーズH(GⅢ・芝2200)に勝鞍があることから、本仔の脚質も芝の中距離と予想されます。父系に似ることで、芝適性になることがポイントです。
一方で、基礎体力値は48%と平均値を割れています。但し、母ボーンレジェンド自身の活性値は7ありますので、ボーンレジェンドの産駒としては優れている方と考えることも出来ます。

ちなみに、フェデリコテシオの理論によれば、父父スペシャルウィークはサンデーサイレンスの0活性産駒であり、「サンデーサイレンスのクロスに拠る悪影響は回避される」と解釈されます。

5.予想価格(予想モデルは本稿を参照

予想価格:1500万円(基本価格:1000万円、本馬補正:200万円、父系補正:250万円、母馬補正:100万円、兄姉補正;-100万円、端数調整:50万円)

予想価格は1500万円と算出されました。牡馬としては少し安価な印象を受けますが、兄姉の実績もありませんし、グリーンファームからの募集であれば、値ごろ感のあるプライシングの様な気もします。今年は新型コロナの影響で市況も落ちると考えれば、全体的にリーズナブルなオファーが出るのではないでしょうか。

6.まとめ

初年度からGⅠ馬を輩出したとは言え、キズナとの立ち位置を逆転するには及んでおらず、エピファネイアの評価は未だ定まっていない印象があります。種付け料は着実にアップすると思いますが、まだ今年はリーズナブルな価格帯で募集の掛かる世代であり、言い換えれば出資を決断するには良いタイミングではないかと思います。

更に、本仔はボーンレジェンドの忘れ形見になりますから、母馬の出資者の方からすれば、「なんとしてもクラブから募集して欲しい」と願っているものと思います。

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