追加出資の筆頭候補として様子見を続けてきたオールドパサデナの2018(ローズボウル)ですが、思った以上に早く入厩の話が持ち上がり、募集の締め切りが告知されました。こちらでも「このまま進めば本仔に出資を決めるものと思います」と書きましたが、これ以上の様子見が出来ないのであれば、ここで出資を決めるしかないと判断しました。以下、今回の出資判断の根拠について、備忘録として書き残しておきます。
オールドパサデナの2018の出資判断
正直な所、本仔の出資にあたってはギリギリまで判断を迷いました。オールドパサデナの2018に関してはこれまでも、こことか、こことか、この辺りで何度も好評価を書いているのですが、一方で無視できないネガティブな情報も散見されています。以下、改めてこのプラス要素とマイナス要素を整理しておきます。
■プロフィール
父 :キズナ
母父 :エンパイアメーカー
性別 :牡馬
毛色 :鹿毛
FN :4号族
誕生日 :2018/4/5
母年齢 :9歳
厩舎 :(美浦)林徹厩舎
生産 :社台ファーム
募集総額:2000万円
■プラス要素
兎にも角にも自分が本仔を評価する最大の要素は血統配合です。本仔は母系にキズナの配合としてはニックスと目される、Mr.Prospector, In Reality, Secretariatの血を全て有しており、配合的には鉄板と言う他はありません。
更に、フェデリコテシオの理論からも母オールドパサデナがMAX活性の年回りに当たる点が価値を高めます。加えて、母母フジオールドブロックもMAX活性であり、基礎体力値は85%と言う極めて高い数値を示しています。一方で、優先祖先は母オールドパサデナになるので、本仔の適性は中距離ダートと考えられますが、ここは割り切ってダート馬として息の長い活躍を期待したいと思います。
募集時の動画で歩様を見ると、柔らかさはもう一つですが、関節の可動域が広く、後肢の踏み込みは力強くて飛節がシッカリと伸びているところが好印象です。更に、ここでネタにした歩様の定量化においても評価値4.3の高得点を得ています。
■マイナス要素
本仔の最大のマイナス要素は育成中に発症したスクミです。また、これまでの写真をみても総じて毛艶に冴えが無く、「体質的に弱いのではないか?」と不安を感じずにはいられません。
基本的に体質に不安のある仔馬への出資は控えるべきなのですが、一応、この点についてのフォローとしては「スクミの発症は短期間であり、その後はシッカリと乗り込まれている」ことが上げられます。体質的に弱くて思う様に乗り込めていないのであれば、「そもそも早期移動の話が出ることは無いだろう」とも考えられます。
2つめの不安材料は未だ勝ち上がりの無い兄姉の成績です。1つ上のエルセントロもこれまで5走して最高着順が5着で、補正タイムは80台止まりです。只、「上が走っていない」とは言えまだ2頭だけですから、評価を定める必要はないと思っています。何より、本仔の下にはキングカメハメハが配合されていることからも、オールドパサデナが社台ファームの期待の繁殖であることは明らかです。
そして、最後の不安材料が預託先厩舎です。林徹厩舎はまだ開業4年目ですので評価には時期尚早ですが、経験値不足も含めて厩舎力としての期待値は低いと考えておくべきでしょう。
■まとめ
プラス要素とマイナス要素が両極端な本仔ですが、最終的には長所だけを見て出資を判断することにしました。これは単なる予感なのですが、「本仔の出資を見送ると後で凄く後悔する」様な気がしてなりませんでした。
もし、ここで掲げた様なマイナス要素が無かったとしたら、本仔がグリーンFから募集されることは無かったでしょうし、あったとしても募集価格はもっと高くなった筈です。つまる所、「如何に懸念材料に目を瞑るのか」と言う判断こそが、グリーンFで出資馬を決める際の重要ポイントである様に思います。
コメント
macky様
お久しぶりです、coral-greenと申します。
いつも楽しく記事を読ませていただいております。
さて、私もオールドパサデナに出資いたしました。
マイナス材料には目をつぶり、早期始動と血統背景、
林徹厩舎、未知の魅力等々で決めました。
本馬は適正はダートかなと思いますが、早期始動ゆえに
年内は芝で使い結果が出れば儲けものと見ています。
恐らく、順調にいけばゲート試験合格後放牧、
秋競馬頃の始動となるのではないでしょうか。
お互いに本馬が走ればよいですね。
それでは失礼いたします。
coral-green様、
ご無沙汰しております。また、オールドパサデナにご一緒させて頂くことになったとのこと、こちらこそ宜しくお願い致します。
ブログにも書いた通り、スクミの件がありましたので本仔の出資には本当に悩んだのですが、最後は早期移動が決め手になって出資を決断するに至りました。自分も本仔の適性はダートだと思っていましたので、早期移動に意味は無いと思っていたのですが、そこを押して早期移動させる点に好感を持ちました。折角の早期始動が出来るのであれば、先ずは芝で下して貰えれば嬉しい限りです。
今後とも、一緒に本仔の活躍を見守らせて頂きたいと思います。(願わくばブログで厩舎に運営に毒づく様なことが無いことを祈りつつ..。汗)