2019年度グリーンファーム募集馬の近況フォロー⑤

「2019年グリーンファーム募集馬の近況フォロー」の5回目です。(前回はこちら。

遅くなってしまいましたが、2/20の公式サイト情報を基にして、縦横の比較による近況フォローを行いたいと思います。なお、今回から馬名を正式名に切り替えて表記しています。

注:各項目の印の意味は次の通りです。
  ◎:最高評価、○:高評価、△:プラス評価、-:評価なし、×:マイナス評価

1801.モンキャドー(満口)

・社台Fにて育成中。(-)
・週3回の坂路。内1回2本。18-16秒ペース。(△)
・背中の皮膚病は継続治療中。(×)
・背腰に緩さがあるがスピードセンスはある。(-)
・馬体重474Kg。前回から+18Kg。(△)

社台Fにて育成を継続中です。週3回の坂路を18-16秒のペースですが、内1回は2本乗られておりメニューは着実に進んでいます。一方で、皮膚病が長引いている点は減点でしょう。「背腰に緩さがあるがスピードセンスがある」旨のコメントは前回から継続していますので、素直にそう言う仔なんだと思います。
馬体重は+18Kg増加しています。皮膚病で休んだ影響とも考えられますが、取り合えずポジティブに評価しておきます。

1802.リリーブライト(満口)

・社台Fにて育成中。(-)
・左前脚をぶつけて腫れが出たため、軽めの運動でケアしていた。(×)
・週2回の坂路。18-16秒ペース。(-)
・まだ気がはやり、気持ちだけで走っている。(-)
・馬体重475Kg。前回から+13Kg。(△)

社台Fにて育成を継続中です。左前脚をぶつけて腫れてしまい、メニューが控えられてしまいました。年末には良い進捗を示していた本仔ですが、これからと言うところで若干停滞する状況になっています。現在は坂路を18-16ペースに戻っていますが、「気持ちだけで走っている」のコメントは前回からの継続です。これは「緩さがまだ解消していない。体が使えていない。」の趣旨のコメントと考えれば良いでしょう。
馬体重は+13Kg増加しています。打撲でメニューを軽くした影響とも考えられますが、取り合えずポジティブに評価しておきます。

1803.ジャンドゥーヤ(満口)

・島上牧場を経由してチャンピオンズF淡路に移動。(-)
・1000M坂路を500M付近で折り返すスクーリング。(-)
・両距離移動を経て健康面の問題なし。(△)
・蹄は程よく、手脚は軽い動き。(-)
・馬体重445Kg。前回から-27Kg。(-)

チェスナットFから早々にチャンピオンズF淡路に移動してきました。これは半姉サムシングジャストと同様であり、基本的にポジティブに捉えて良いと思います。長距離移動を経て体調に問題の無い点は評価できますが、姉サムシングジャストの場合は年内には既に移動を終えて、この時期は坂路でバンバン乗り込まれていましたので、状況的には姉よりも一歩遅れていると考えられます。
最新の馬体重は445Kg。前回から大幅に減らしてしまいましたが、長距離移動を経ての体重であり、今後の戻りをウォッチしたいと思います。

1804.パソロブレス(募集中)

・ノーザンF空港にて育成中。(-)
・週2回×2本の坂路を15-16秒ペース。(○)
・中間にリフレッシュを挟んだ。(-)
・乗り込まれて筋肉も付き体幹も鍛えられた。(△)
・比較的早めに移動できそうなタイプ。(△)
・馬体重485Kg。前回から+5Kg。(-)

ノーザンF空港にて育成中です。坂路を週2回×2本・15秒ペースは前回から変わりません。中間でリフレッシュを入れた様ですが、継続的に強目を乗られている点は評価できます。早期移動のコメントも素直に評価して良いでしょう。
現在の馬体重は+5Kgの485Kgで、強目を乗りながらも(リフレッシュの効果も含めて)体重増加は評価ができます。

1805.モントレージャック(募集中)

・チェスナットFにて育成中。(-)
・熱発で一度落としたメニューから復帰中。(-)
・坂路を週2回、20-17秒ペース(-)
・トモがしっかりするまでこのペースで乗り込む。(-)
・筋肉がくっきりして、急な良化を見せている。(△)
・早々に運動メニューは追いつく見通し。(-)
・馬体重475Kg。前回から+7Kg。(-)

チェスナットFにて育成中。年末から年初にかけて熱発が続いたことで運動が控えられてきましたが、ようやく元のメニューに戻りつつあります。..とは言え、現在のメニューは坂路20-17を週2回ですので、完全復帰には至っていません。
トモの緩さも残っている様ですが、一方で「筋肉がくっきりして良化が目立つ」のコメントもあって、イメージが湧き難いところです。まずは年末の坂路15秒ペースに戻れてからの話でしょう。

チェスナットファームのサイトにて最新の駐立写真が確認可能です。

1806.マンハッタンガデス(募集中)

・社台Fに移動して育成中。(-)
・週2回の坂路。内1回は2本。18-16秒ペース。(△)
・2/11には2本目で15.7-15.4のラップを軽快にマーク。(△)
・体型はまだ幼く、脚元に疲労が出やすい。(-)
・馬体重445Kg。前回から-3Kg。(-)

社台Fにて育成中。順調にペースアップが出来ており、2本登坂する日も設けられました。「体型が幼く、脚元に疲労が出やすい」とのことですが、その状態でも15-15を楽にマーク出来ている点は、反対に評価が出来そうです。
着実にペースアップしながら体重が維持できている点も好感が持てるのですが、出来ればもう少し増えて欲しいところです。

1807.ワイドアウエイク(募集中)

・社台Fに移動して育成中。(-)
・週3回の坂路。内1回は2本。18-16秒ペース。(△)
・2/8には15.8-15.5のラップをマーク。(△)
・フォームにまとまりがある。素軽るく、軽快な加速。(△)
・大型ながら、走っていて体が起きない。(△)
・馬体重510Kg。前回から+10Kg。(-)

社台Fにて育成中。着実にペースアップして来ており、坂路も2本に増えています。15-15の強目もこなし、フォームに関するコメントも好評価出来ます。
一方で、気になるのは馬体重でしょう。牝馬で510Kgは間違いなく武器になりますが、球節に爆弾を抱えている本仔の場合、これ以上の体重増加は避けたいところです。反対に、このレベルで止まってくれるならば理想的だと思います。

1808.ミラコロヴェルデ(募集中)

・ノーザンF空港にて育成中。(-)
・週2回×2本の坂路を17-16秒ペース。(△)
・馬体が減り気味でリフレッシュを入れた。(×)
・16秒ペースは問題なく乗れている。(-)
・馬体が維持できてコンスタントに乗れれば移動を考える。(-)
・馬体重420Kg。前回から-13Kg。(×)

ノーザンF空港にて育成中。坂路2本を17-16で乗り込まれてきましたが、ここに来て馬体が細化してしまいました。現在は元のメニューに復帰していますが、馬体重が-13Kgの420Kgと言うのはちょっと危うい印象です。今後も乗り込んで体重が減ってしまう状況になると、体質的な弱さが露呈されたことになります。

1809.レモンマートル(募集中)

・吉澤ステーブルにて育成中。(-)
・BTCの坂路を18秒ペース。(-)
・16秒台を乗る日も設けている。(-)
・強目を乗ると、終いの手応えは一息。(×)
・もう少しパワーアップが必要。(-)
・馬体重436Kg。前回から+13Kg。(○)

吉澤ステーブルにて育成中。BTCにて坂路を中心に乗り込まれていますが、ペースは18秒台に留まっています。16秒台も試されている様ですが、「強目を乗ると終いが一息」とのことで、まだまだパワーアップが必要そうです。
只、馬体重がコンスタントに増加してきているのは特筆すべきであり、今回も+13Kg増加して436Kgにまでなりました。これは我慢してメニューを控えてきた成果かもしれません。そもそもが5月生まれの仔ですので、それを割り引けば着実な成長が伺えます。来月の更新では、見劣りしないレベルまで進んでくるかもしれません。

1810.ローズボウル(募集中)

・社台Fにて育成中。(-)
・週3回の坂路。内1回は2本。18-16秒ペース。(△)
・2/4には引っ張ったまま3Fを15.8-15.4-15.1の充分な時計をマーク。(○)
・スクミ対策のケアは継続している。(-)
・馬体重492Kg。前回から+12Kg。(○)

社台Fにて育成を継続中です。順調にメニューが進み、坂路×2本の日も設定されています。3Fを引っ張ったままで15秒のラップを並べており、状態は相当良いと考えて良さそうです。一方で、年明けにオーバーワークでスクミの症状を見せた経緯から、継続してケアが行われています。
馬体重は+12Kg増えて492Kgとなりました。強目を乗っての大幅な体重増加は高く評価したいと思います。

1811.フラワードラム(満口)

・チェスナットFにて育成中。(-)
・引き続き、坂路を16秒ペース。(△)
・行きっぷりは抜群。持ったまま坂路を上がる。(○)
・デビュー時期はもう少し進んだ段階で検討。(-)
・馬体重490Kg。前回から-6Kg。(△)

チェスナットFにて育成を継続中。前回から引き続き、BTCの坂路を16秒のペースで乗り込まれています。行きっぷりは抜群で、「強目を乗ろうと思えば進められる」とのことですが、今はまだ絞らずに成長を促すことを優先する様です。馬体重も490Kgで、良い感じに安定してきた印象です。

チェスナットファームのサイトにて最新の駐立写真が確認可能です。

1812.プリエヴェール(募集中)

・社台Fにて育成中。(-)
・年末の熱発を経て運動を再開。(-)
・週3回の坂路。18-16秒ペース。(△)
・休んでいた分、体力が物足りない。(×)
・馬体重458Kg。前回から+3Kg。(-)

社台Fにて育成を継続中。年末に40度の熱発を起こしましたが、漸く運動が再開されています。但し、体力的にはまだ以前のレベルまで戻っていない模様です。先ずは2本/回への本数増加と強目の開始を待ちたいと思います。
小笠師のコメントに拠れば「順調に進むようなら、それほど遅くないデビューになりそうです。」とのコメントですが、牧場サイドのコメントと合致していません。小笠師のコメントに付いては割り引いて考えた方が無難です。

1813.ハリウッドルビー(募集中)

・社台Fにて育成中。(-)
・週3回の坂路。内1回は2本。18-16秒ペース。(△)
・2/4には15.7-14.1の好時計をマーク。(○)
・馬体重452Kg。前回から+10Kg。(△)

社台Fにて育成を継続中。育成メニューに出遅れ感のあった本仔でしたが、ここに来て急峻なペースアップを見せています。既に坂路2本/日に移行し、強目を乗って2Fを15.7-14.1で上がっています。特に、終いのラップ14.1秒は好時計と言って良いでしょう。乗り込みながら馬体重が着実に増えている点も評価が出来ます。間違いなく良化の具合が目立つ一頭と言えるでしょう。

1814.ビスターシュドール(募集中)

・チェスナットFにて育成中。(-)
・ロンジングでの馬体バランスの修正から復帰。(-)
・坂路を週1回19-17秒ペース。(×)
・乗り進めると馬体が減る。体力強化が必要。(×)
・馬体重436Kg。前回から-4Kg。(-)

チェスナットFにて育成を継続中。馬体のバランス調整から復帰して来ましたが、運動メニューは後れを挽回できていません。坂路を週1本19秒のメニューはグリーンファーム募集馬の中では遅れたクラスの進捗状況です。さらに、軽目の運動メニューで体重が減少している点も減点材料です。

チェスナットファームのサイトにて最新の駐立写真が確認可能です。

1815.ローラーコースター(募集中)

・社台Fにて育成中。(-)
・週3回の坂路。18-16秒ペース。(△)
・加速センスを感じるが、まだ体力不足。(-)
・坂路を2本に増やすのはもう少し先になる。(×)
・馬体重484Kg。前回から+14Kg。(○)

社台Fにて育成を継続中。坂路のペースが18-16に上がりましたが、依然として2本/日には進んでいません。恐らく、前回のコメントに合った「調教後の消耗が激しい」と言うことであると考えられます。一方で、馬体重が今回も増加して480Kgとなりました。メニューがやや軽目である影響もありますが、半姉サザナミとは随分と違うサイズ感になってきました。但し、管囲が細目な仔馬なので、馬体重はこの辺りで止まったくれた方が安心です。

1816.ヴェイルオブナイト(募集中)

・社台Fに移動して育成中。(-)
・週2回の坂路。内1回は2本。18-16秒ペース。(△)
・馬力は十分だが力任せの面がある。(-)
・馬体重466Kg。前回から±0Kg。(-)

社台Fにて育成を継続中。坂路×週2回のメニューですが、内1回が2本にアップしています。パワーのある一方で「力任せ」のコメントもあり、力の加減を覚えることで加速と反応を上げて行く必要がある様です。

1817.シエルドゥレーヴ(募集中)

・ノーザンF空港にて育成中。(-)
・坂路×週2回×2本。15-16秒ペース。(△)
・現在のメニューは問題なく消化している。(-)
・急いで動かすよりもじっくり進めた方が良さそう。(-)
・馬体重473Kg。前回から-6Kg。(-)

ノーザンF空港にて順調に育成が進んでいます。坂路を週2本×2回で15-16秒のペースで上がっており、これは前回と変わらないメニューです。現在のメニューは問題なくこなせているとのことですが、一方で如何なる判断なのか不明ながら、早期移動は見送る方針が示されています。進捗状況としてはトップグループと目されて来た本仔ですが、早期デビューの目は無くなった様です。

1818.フェアリーテイル(募集中)

・ノーザンF空港にて育成中。(-)
・坂路×週2回。2本。15-17秒ペース。(○)
・気持ちに前向きさが出た。しっかり動ける。(△)
・馬体が減り気味。(ー)
・夏競馬を視野。(-)
・馬体重432Kg。前回から-14Kg。(×)

ノーザンF空港にて育成中。前回と変わらぬメニューで乗り込まれています。坂路15秒ペースもこなして、「前向きさも出ている」と言う点は評価できます。只、強目を乗った結果とはいえ、馬体重が減り過ぎた点は気になります。元々が馬格のある仔ではありませんので、430Kg台まで落ちてしまったことは後々の調教メニューに影響が出るかもしれません。

1820.ルーチェビアンカ(受付終了)

・チェスナットFにて育成中。(-)
・ロイジングで体のよじれを修正する調整を実施。(-)
・乗り込みを再開したが、以前のメニューまでは戻っていない。(-)
・坂路×週1回に留める。20-18秒ペース。(×)
・芝の短距離が合いそうなイメージ。(-)
・あまり急がさない方が良さそう。(-)
・馬体重456Kg。前回から-2Kg。(-)

チェスナットFにて育成を継続中。体のよじれの調整は終わりましたが、運動メニューは年末のレベルまで戻せていません。現時点で坂路×週1本を20-18秒のペースは、他馬と比較して明らかに見劣りのするレベルです。師のコメントも「あまり急がない方が良さそう」ですので、「少し時間が掛かりそう」という見立てであると思われます。

チェスナットファームのサイトにて最新の駐立写真が確認可能です。

おわりに

今回の更新は全体的に大きな変化は感じられない印象を受けました。その中でも好調を維持している印象を受けるのは、パソロブレス・ワイドアウェイク・フラワードラムなどになります。ローズボウルについてはスクミの状況が気になりますが、時計そのものは良いと思います。また、暫く評価を落としていたアイアムルビーが急速に状態を戻してきましたので、今後の育成状況を注視したいと思います。

以上を踏まえて、現在の自分自身の出資に向けての評価順位は次の通りです。

◎ :ローズボウル
▲ :マンハッタンガデス
△ :ハリウッドルビー
△ :ヴエイルオブナイト

:ローラーコースター(出資済み)

フラワードラムが満口となり選択肢が狭まった結果、自分的にはローズボウルが最有力候補となりました。スクミのコメントが懸念されますが、それが解消されれば最も出資に近いと思います。今日のチューリップ賞もキズナ産駒のマルターズディオサが制しましたし、そのマルターズディオサもSecretariatの父母間クロスを持っています。キズナ産駒のSecretariatクロスは鉄板配合と考えて良いでしょう。

そして、ローズボウルに出資するのであれば「関東馬×2頭」が確定しますので、3頭目には関西馬を視野に入れることも可能になります。そこで狙ってみたいのがマンハッタンガデス。血統背景から見れば文句なしの格安ですから、博打に出るのも面白いかなと思っています。あとは、状態が急回復してきたハリウッドルビーを出資候補に復活させます。

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