netkeiba「俺プロ」2019/8月の成績

netkeiba.comで実施されている、会員参加型コンテンツ「俺プロ」の2019/8月の結果が確定しました。(前回の記事はこちら

辛うじて10段位はキープしましたが、ポイントは3ポイントも減らして61ポイント。再び角番に追い込まれました。

実は思うところがあって、8月の後半は「俺プロ」の予想スタンスを変えていました。今回の結果はこれが振るわなかった影響が大きいのですが、引き続き9月も継続することを考えています。

そこで、問題の予想スタンスの変更ですが、これは「俺プロ」に関する問題意識からスタートしました。「俺プロ」に参加して早1年以上が経過してしまいましたが、この間、10段を目標に取りあえずポイント獲得に邁進して来ました。結果、10段位まで上り詰めることは出来たのですが、いつの間にか肝心の予想がリアルとは異なる「俺プロ」のルールに特化したものとなってしまいました。言い換えれば、ポイント獲得には有利である反面、本来の目標である回収率>100%からは遠ざかる結果となってました。

もう少し細かく説明します。「俺プロ」でポイントを効率的に獲得する一つの方法は、本命サイドの予想をして的中率を高く保ちながら、1週間の予想レース数を必要最小限の10レースに絞ることです。そして、このレース数を絞ることと本命サイドの予想をすることは密接な関係があります。的中率を50%超に保てば予想レースを10レースに絞っても成績は平均に回帰します。これを的中率の低い買い目で行うと、成績が安定するためには予想レース数を増やす必要が生じます。しかし、1週間で勝負できるレースの数は自ずと限られているため、本質的に困難な目標と言えます。

そこで本命サイドに絞って予想をすることになりますが、数学的に本命サイドで回収率>100%を超えることは困難です。(長期的には不可能とも言っていい。)なぜならば、本命サイドと言うのは多数の参加者が支持した買い目であることから、その回収率は必然的に控除率に収束します。(これは株式投資で言うところの、長期的な投資成績がインデックスに収束する話と同じ理屈です。)

では、どうやって「俺プロ」でポイントを積み上げるかと言うと、「勝負レース」と言うルールが重要になります。「勝負レース」とは1週間に1レースだけ選択したレースの配当金を2倍にしてカウントするボーナスルールです。そして、現実の競馬でありえないこのルールが、「俺プロ」の予想を歪めています

1週間に10レース以上を予想するルールの中で、1レースだけボーナスレースを選べるならば、予想レース数を絞るほどボーナスレースの相対的価値が高まるのが道理です。そして、これが先ほどの本命サイドを選ぶ理由と好相関を生み出します。

具体的な例として、9レースを本命サイドの単勝で予想したときに回収率が80%に収束するとすれば、90000万円を投票して72000円の回収が見込まれます。
さらに、残る1レースを複勝1.1倍の様なガチガチの本命を選んで買い目とし、勝負レースに指定します。これを確実に当てることが出来れば、10000万円の投票で22000円の回収としてカウントされますから、トータルの成績は100000万円の投票に対し94000円の回収となり、回収率にして94%が達成できることになります。

そして、現実の競馬で回収率94%を達成することは容易では無い様に、「俺プロ」でも9段クラスまではこの回収率で確実にプラスポイントが獲得できます。あとは地道にポイントを積み上げれば10段への昇段は果たされるでしょう。

一方で、10段クラスでこれと同じことを行ったとしても、恐らく現状を維持するまでが限界です。10段クラスでポイントを積み上げて行くには、もう1段上の世界に上がる必要があります。即ち回収率>100%の世界です。そして、実際にこれを実現できる人が世の中には存在し、その様な方々が馬士以上の称号を手に入れています。

実際に10段まで上がって来て初めて見えて来た世界ですが、そこを目指すためには恐らく本命サイドの予想だけでは不十分であり、中穴クラスの予想を織り交ぜることが必要になると考えています。そして、中穴クラスの予想をする以上、その的中率が収束するために十分な数のレースを予想する必要が出てきます。

これは相当厳しい話であり、実践すれば確実に現状よりも成績を落とすと思いますし、10段から滑り落ちることも十分にあり得ます。しかし、それでもこれを行わなければ、更なる上は目指せないと思っています。唯一の救いは、リアルの予想と同じで良いと言うことなので、改めて真摯に予想に向き合ってみるつもりでいます。

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