2018年度グリーンファーム募集馬の近況フォロー②

2018年度グリーンファーム募集馬の近況フォローの2回目です。(前回はこちら。)引き続き、公式サイト情報を縦横に評価して、各馬の現在の状況を把握して行きたいと思います。なお、今回の近況フォローは2/8の更新情報がベースとなります。また、今回から馬名を正式名に変更しています。

注:各項目の印の意味は次の通りです。
  ◎:最高評価、○:高評価、△:プラス評価、-:評価なし、×:マイナス評価

1701.サウンドトラック(残100口弱)

・チェストナットFで育成中。(-)
・BTCに通いトレーニングを実施。(-)
・週中は平坦コースを17秒、週末は坂路を18-16秒ペース。(△)
・以前より前進気勢が出て来た。(△)
・このペースは楽にこなしている。(△)
・厳冬期は体力作りに注力する。(-)
・馬体重に関する情報なし。(-)

BTCの施設を利用しつつチェストナットFにて育成が行われています。本格的に坂路入りが開始しされ、現在は18-16秒ペースで乗り込まれています。これはBTCを利用している他の募集馬と比較して標準の進捗状況になりますが、余裕をもってメニューをこなしていると言うコメントは頼もしい限りです。また気性面についても「前進気勢が出て来た」とのコメントがあり、これもプラス評価することが出来ます。一方で、馬体重に関する情報はありませんので、乗り込みながら成長が進んでいるのか判断ができません。

1702.エールプレジール(残50口弱)

・チェストナットFで育成中。(-)
・BTCに通いトレーニングを実施。(-)
・キャンター3000M(25-20秒)。(-)
・強目を一本乗ったら体重が減少。坂路入りは控える。(×)
・気の入りやすいタイプ。(-)
・もう少し体重が増えたらペースを上げる。(-)
・飼葉はしっかり食べている。(-)
・馬体重に関する情報なし。(-)

BTCの施設を利用しつつチェストナットFにて育成行われています。現在のメニューは先月から変わらずキャンター3000Mで、坂路入りは行われていません。原因は先月に強目を一本乗ったところで馬体重が減少してしまったこと。当面は馬体作りに重点を置き、体重が増えてくるまでは坂路入りは控えるとのことで、他のBTCを利用する募集馬と比較すると進捗状況で後れを取る形になりました。なお、体重が減ったとのことですが、最新の馬体重の情報がなくその程度を把握することが出来ません。この辺り、出資者ならば気になる所でしょうから、クラブ側はしっかりと状況を牧場にヒアリングして欲しいところです。

1703.ナショナルアンセム(残100口弱)

・社台Fにて育成中。(-)
・坂路1000M(17秒)×3回。周回コース2000M×2回(-)
・飼葉をしっかり食べてコンディション上昇。(-)
・体力が少しづつ強化されている。(-)
・坂路を導入したが、オーバーワークに注意。(-)
・厳冬期はコンディションの維持を最優先とする。(-)
・馬体重456Kg、前回から+20Kg(◎)

社台Fにて育成中です。12月の熱発からも回復し、坂路1000Mを17秒、周回コース2000Mのメニューをこなしています。このメニューは社台ファームにて育成中の馬としては標準ペースと見ることが出来ます。
社台ファームにて待望の坂路コースが利用可能となり、確実に昨年よりも効率的に負荷が掛けられる様になりましたが、オーバーワークには注意を払うとのこと。一方で乗り込みながらも着実にコンディションは上がっている様子で、馬体重が一気に+20Kg増えて456Kgに達しました。本仔の最大の不安材料が馬格の小さいことにあっただけに、ここに来ての大幅な体重増加は正に朗報であり、プラス評価になります。

1704.ルヴェルソー(残50口未満)

・社台Fにて育成中。(-)
・坂路1000M(17秒)×3回。周回コース2000M×2回(-)
・中間でスクミの症状が出た。(×)
・一旦休んで現在は標準メニューに戻っている。(-)
・坂路を導入したが、オーバーワークに注意。(-)
・厳冬期はコンディションの維持を最優先とする。(-)
・馬体重454Kg、前回から+16Kg(○)

社台Fにて育成中です。現在、坂路1000Mを17秒、周回コース2000Mのメニューですが、一時スクミの症状が出たため休養を入れたとのこと。現在は標準のメニューに戻っていますが、運動を開始してスクミが出たと言うこと自体は体質的な弱さの懸念が残ります。
一方で、馬体重が+16Kg増えて454Kgとなったのはプラス評価が出来ます。本仔も馬格に不安がありますので、ここに来ての+16Kgは◎評価でも良いのですが、一時休養を休んだことによる体重増の可能性もあることから、評価は○に留めました。

1705.ファビュラスライン(受付中)

・社台Fにて育成中。(-)
・坂路1000M(17秒)×3回。周回コース2000M×2回(-)
・元気一杯。気合良く坂路を上がっている。(○)
・状態はどんどん良化している。(△)
・スピード能力の高そうな動き。(◎)
・坂路を導入したが、オーバーワークに注意。(-)
・厳冬期はコンディションの維持を最優先とする。(-)
・馬体重448Kg、前回から+18Kg(◎)

社台Fにて育成中。坂路1000Mを17秒、周回コース2000Mのメニューをこなしています。このメニューは社台ファームにて育成中の馬としては標準ペースと見ることが出来ます。
坂路入りしての走りに優れたところが見られる模様で、極めて高い質のコメントが並んでいます。特に「スピード能力の高そうな動き」は最も評価できる類のコメントです。また懸念された馬体重も順調に増加を続けており、最新の体重は448Kgまで増えています。昨年末が420Kgだったことを考えれば飛躍的な体重の増加状況と見ることが出来ます。育成の進捗状況をトータルで見たとき最も順調と言えるのは本仔かもしれません。

1706.エレガンテレイナ(受付中)

・ノーザンF空港にて育成中。(-)
・坂路(16秒)×2本×週2回。(-)
・負荷を掛けながら成長を促している。(-)
・馬体を膨らませながら進めて行く。(-)
・馬体重422Kg、前回から+12Kg(○)

ノーザンF空港にて育成中。週2回坂路入りをして16秒ペースで乗り込まれています。前回更新では17秒ペースでしたから順調にペースが上がっていることが見て取れます。また、いまいち順調に増えて来なかった体重も今回更新では+12Kgで、422Kgまで上がってきました。未だ十分な馬格とは言えませんが、増加傾向に入ったことは評価したいと思います。

1707.ピンクレガシー(残12口)

・社台Fにて育成中。(-)
・坂路1000M(18秒)×3回。周回コース2000M×2回(-)
・中間でスクミの症状が出た。(×)
・一旦休んで現在は標準メニューに戻っている。(-)
・まだ体が付いてこないが前進気勢は良い。(-)
・坂路を導入したが、オーバーワークに注意。(-)
・厳冬期はコンディションの維持を最優先とする。(-)
・馬体重458Kg、前回から+10Kg(○)

社台Fにて育成中です。現在、坂路1000Mを18秒、周回コース2000Mのメニューですが、一時スクミの症状が出たため休養を入れたとのこと。現在は標準のメニューに戻っていますが、運動を開始してスクミが出たと言うこと自体は体質的な弱さの懸念が残ります。ちなみに、坂路の18秒ペースは標準の進捗と思われる17秒ペースよりも微妙に緩いペースです。馬体重が増えているのは間違いなく良い傾向ですが、中間で休養が入っている点には留意をしておく必要があるでしょう。
一方で気性面に関して「前進気勢は良い」のコメントは評価が出来るのですが、「まだ体が付いてこない」の部分が微妙にマイナスのため、相殺してフラットな評価としました。

1708.ノルトシュライフェ(残9口)

・ノーザンF空港にて育成中。(-)
・坂路(17秒)×2本×週2回。(-)
・喉詰まりの症状は見せていない。(-)
・調整メニューは他馬に追いついてきた。(-)
・馬体重556Kg、前回から+18Kg(×)

ノーザンF空港にて育成中。週2回坂路入りをして17秒ペースで乗り込まれています。11月に喉詰まりから熱発を起こして育成が遅れましたが、ここに来て調整メニューも追い付いて来ています。(但し、坂路17秒ペースは他のノーザンファーム育成馬と比較して微妙に緩いペースです。)
一方で、馬体重は更に+18Kg増えて556Kgにまで達しています。一口馬主DBサイトのコラムを参照すると、馬体重520Kg超あたりから脚部の不安や勝ち上がり率の低下など、様々なマイナス要素が顕在化してきますので、出走までには相当体重を絞ってゆく必要があるでしょう。体重からダート限定となる可能性もあり、何れにしてもこれ以上の体重増はマイナス評価せざるを得ません。

1709.シュアゲイト(残100口弱)

・吉澤ステーブルにて育成中。(-)
・BTCに通いトレーニングを実施。(-)
・ウッド1000Mと坂路(18秒)のメニュー(-)
・坂路を手ごたえ良く駆け上がり、スピード感あり。(△)
・体重が増えて体がしっかりした。余力あり。(△)
・馬体重464Kg。年末から+16Kg。(◎)

吉澤ステーブルにて育成中です。トレーニングはBTCに通って行われており、現在のメニューはウッドと坂路を併用しています。同じくBTCを利用しているチェストナットF育成馬の坂路の時計が16-18秒ペースですので、進捗に大きな違いは無さそうです。また、スピード能力に関するコメントが今回もあり、それに秀でていることは間違いなさそうです。
今回の更新では前回情報の無かった馬体重が示されており、年末と比較して+16Kgの増加となりました。乗り込みながらも体重が464Kgまで増えましたので、これならば一安心できるレベルと考えて良さそうです。

1710.エピデンドラム(受付中)

・社台Fにて育成中。(-)
・坂路1000M(17秒)×3回。周回コース2000M×2回(-)
・力みがちで硬い所があるが、坂路の終いでは力が抜けて来た。(-)
・体重が増えてきているのは良い傾向。(-)
・坂路を導入したが、オーバーワークに注意。(-)
・厳冬期はコンディションの維持を最優先とする。(-)
・馬体重460Kg、前回から+14Kg(◎)

社台Fにて育成中。坂路1000Mを17秒、周回コース2000Mのメニューをこなしています。このメニューは社台ファームにて育成中の馬としては標準ペースと見ることが出来ます。「力みがちで硬いところがある」のコメントは今後も注視して行く必要がありますが、取り敢えずフォローするコメントが付いていますので、現時点での評価はフラットとします。
一方で良かった点は継続して体重が増えていることで、今回も+14Kgの増加で460Kgまで大きくなりました。ここまで来れば、細化を恐れて調教を控えざるを得ない様なリスクは回避できたとみて良さそうです。

1711.スペラーレ(残100口弱)

・社台Fにて育成中。(-)
・坂路1000M(17秒)×3回。周回コース2000M×2回(-)
・引き続き積極性を促しながら調教中。(×)
・背腰の緩さもあり、心身共に成長を期待。(-)
・坂路を導入したが、オーバーワークに注意。(-)
・厳冬期はコンディションの維持を最優先とする。(-)
・馬体重491Kg、前回から+1Kg(-)

社台Fにて育成中。坂路1000Mを17秒、周回コース2000Mのメニューをこなしています。このメニューは社台ファームにて育成中の馬としては標準ペースと見ることが出来ます。調教メニューから見て進捗の遅れはないのですが、気になるのは前回から続いて積極性に関するコメントが出ていること。行間を読むと、ぶっちゃけズブさが出ていると言うことではないかと心配になるところです。
馬体重は前回から+1Kgの491Kg。これまで、着実に体重を増やしてきましたが、ここに来て平衡状態に入ったかもしれません。もっとも既に490Kg台の体重がありますから、割引く要素はとくにありません。

1713.グレースオブナイル(残50口弱)

・社台Fにて育成中。(-)
・坂路1000M(18秒)×3回。周回コース2000M×2回(-)
・中間でスクミの症状が出た。(×)
・一旦休んで現在は標準メニューに戻っている。(-)
・ゆっくりと成長して行くタイプ。(-)
・じっくりやってパワーアップを図る。(-)
・坂路を導入したが、オーバーワークに注意。(-)
・厳冬期はコンディションの維持を最優先とする。(-)
・馬体重440Kg、前回から+8Kg(○)

社台Fにて育成中です。現在、坂路1000Mを18秒、周回コース2000Mのメニューですが、一時スクミの症状が出たため休養を入れたとのこと。現在は標準のメニューに戻っていますが、運動を開始してスクミが出たと言うこと自体は体質的な弱さの懸念が残ります。ちなみに、坂路の18秒ペースは標準進捗と思われる17秒ペースよりも微妙に緩いペース設定です。
晩成傾向ともとれるコメントがありますが、これは半姉ゴールドケープが早期デビュー出来たことと比較して対照的です。ジュエルオブナイルの仔は成長傾向が種牡馬によって影響を大きく受けるのかもしれません。それでも懸念されていた馬体重は今回+8Kgで440Kgまで増えて来ました。休養を入れた上での体重ですので、安心するには早いのですが、引き続きこのペースで大きくなって欲しいところです。

1714.ワンスウィートデイ(残100口弱)

・武田ステーブルにて育成中。(-)
・ダート3000Mを23-22秒ペースのメニュー。(-)
・馬体成長がみられ、トモもしっかりしてきた。(-)
・ハミの取り方も大分良くなってきた。(-)
・来週からBTCで坂路入りを開始する予定。(-)
・馬体重494Kg。前回から+11kg。(○)

武田ステーブルにて育成中です。グリーンファームから武田ステーブルへの預託馬は、本仔とグランマリアージュの2頭のみであり進捗状況の把握が難しいところです。但し、他の育成牧場が早々に坂路入りを開始している中で、本牧場だけが未だ坂路入りしていないと言う点については不安を感じないでもありません。この辺りは牧場の育成方針に依るところが大きいものと思いますが、未勝利戦と新馬戦の終了時期が早まり、反対に2歳の番組が増え、3アウト制度の導入などのJRAの考える時流とは合致していない感が拭えません。今のトレンドは早期デビューから出来るだけ早く勝ち上がることにシフトしていることは疑いなく、じっくりと育てることは一定のリスクを抱え込む可能性がありそうです。
一方で、負荷が軽いことも関係するのか馬体重は順調に増えています。年末と比較して+11Kgの494Kgまで増加しました。この「成長を促しながら基礎をしっかりと身に着けさせる」と言う育成方針が吉と出るのか凶と出るのか、今後の進捗を見守りたいと思います。

1715.グランマリアージュ(満口)

・武田ステーブルにて育成中。(-)
・ダート3000Mを23-22秒ペースのメニュー。(-)
・テンションが上がりやすく、メニューを控えて来た。(×)
・現在は他馬と一緒に周回コース。(-)
・来週からBTCで坂路入りを開始する予定。(-)
・馬体減りが無く、牝馬としてはしっかりしている。(-)
・馬体重476Kg。前回から+3kg。(-)

武田ステーブルにて育成中です。現在のメニューはワンスウィートデイと同じですが、気性面から開始が遅れていたことが判ります。また、坂路入りが出来ていない点についてはワンスィートデイの項と同じであり、他の育成牧場と比較して進捗の遅さに不安を感じてしまいます。只、本仔は気性面に課題を抱えている模様であり、性急な育成は気性を拗らせる可能性がありますので、慎重に進めることが本仔には重要かもしれません。言い換えれば、気性面の問題から調教が思う様に進められていないことが、本仔の抱えるリスクと言えます。
最新の馬体重は前回から+3Kgの476Kgで、増加のペースが一旦落ち着いたかもしれません。

1716.ノワールフレグラン(受付中)

・ノーザンF空港にて育成中。(-)
・坂路(16~17秒)×2本×週3回。(-)
・馬体減りもなく順調。(-)
・リフレッシュ休養を挟む予定。(-)
・馬体重438Kg、前回から+3Kg(-)

ノーザンF空港にて育成中です。現在のメニューは週3回坂路を16~17秒のペースで2本こなしており、グリーンファーム募集の他のノーザンF育成馬が週2回の坂路入りに留まっていることに比較して、進捗が進んでいることが判ります。
一方で、馬体重は着実に増加してはいるものの、もう少しドカンと増えて欲しい所でもあります。それも含めて、折を見てリフレッシュ休養を入れて成長を促すことを考えている模様です。ちなみに、ノーザンFの育成が途中でリフレッシュ休養を挟むことは例年見られるパターンであり、特異的なものではありません。

1717.フラワーエッセンス(受付中)

・吉澤ステーブルにて育成中。(-)
・BTCに通いトレーニングを実施。(-)
・ウッド1000Mと坂路(18秒)のメニュー(-)
・気の勝った面があり、調教では前向きさを示す。(△)
・幼さが残り、疲れが出やすい。(-)
・トモの張り、幅は上々。(△)
・馬体重458Kg。年末から+16Kg。(◎)

吉澤ステーブルにて育成中です。トレーニングはBTCに通って行われており、現在のメニューはウッドと坂路を併用しています。同じくBTCを利用しているチェストナットF育成馬の坂路の時計が16-18秒ペースですので、進捗に大きな違いは無さそうです。
気性面ではプラスのコメントが出ていますが、体力的にはまだこれからの成長が必要の様です。一方で、体重は昨年末から+16Kg増えて、458Kgにまでなりました。募集時の体重が456Kgですので、やっと戻ってきたと言う状況ですが、今回は乗り込みながらの体重ですので、そこは意味合いが違うかと思います。

1718.ルヴァンヴェール(満口)

・チェストナットFで育成中。(-)
・BTCに通いトレーニングを実施。(-)
・週中は平坦コースを18-17秒、週末は坂路を20-17秒ペース。(-)
・ここに来て背が伸びた。(-)
・その分、細くはないがスッキリして見える。(-)
・成長が追いつくまでこのまま進める。(-)
・成長を促しながらトモの強化を図る。(-)
・馬体重に関する情報なし。(-)

チェストナットFにて育成中です。トレーニングはBTCに通って行われており、週末には坂路入りも行われています。但し、ペース的にはサウンドトラックよりも微妙に緩く、進捗状況的には一歩遅れている状況です。この辺りは、コメントにある成長を促している部分かもしれません。
一方で坂路入りは既に行われており、然して憂慮は不要と考えますが、コメントの行間からは全体に緩さが目立つ状況が伺われます。ちなみに、1/24付けの駐立写真がチェストナットFのサイトにて確認可能ですが、確かに微妙に背が伸びて体型がスクェアになってきた気がします。これならば1800M辺りまで適応可能かもしれません。

1719.ロンドンデリーエア(受付中)

・社台Fにて育成中。(-)
・坂路1000M(17秒)×3回。周回コース2000M×2回(-)
・兄と似た前進気勢がある。(△)
・背腰の硬さもなく乗り込んで良くなりそう。(-)
・早期始動を視野に山元TCへの移動を予定。(○)
・馬体重に関する更新情報なし。(-)

社台Fにて育成中。坂路1000Mを17秒、周回コース2000Mのメニューをこなしています。このメニューは社台ファームにて育成中の馬としては標準ペースと見ることが出来ます。なお、「前進気勢がある」と言う気性面のコメントは評価出来ます。
一方で少し驚いたのが早期始動を視野に本州への移動を予定しているとのコメントです。この時期に社台F生産馬が移動するのはここ数年では記憶がありません。それだけ期待が大きいと言うことは疑いありませんが、育成メニュー的には他の仔馬と同じメニューをこなしている状況であり、何を以て早期始動の対象と判断したのか、その辺りの事情は見えて来ません。

おわりに

今回の更新を通して読んでまず感じたことは、全体的に馬体重が大幅に増えて来たところです。2018年度の募集馬は特に馬格に不安を感じるところが大きかったので、ここに来て多数の仔馬が450Kgを超えてきたことは出資への懸念材料が大きく緩和されたことを意味しています。

次に個別の仔馬で最も目を惹いたのはファビュラスラインです。気性と運動能力の両面でプラス評価できるコメントが出ている上に、最大の不安材料であった馬体重も450Kg弱まで増えて来ました。グリーンファームのコメントウォッチャーとしては本仔がアタリである気配をヒシヒシと感じます。こうなると、最新の駐立写真を見てみたいところです。
もっとも、本仔は未だ残口が100以上ありますのでここで焦る必要はありません。入厩ギリギリまで粘ることが、本仔についても肝要です。

一方、ロンドンデリーエアの山元TCへの早期移動のアナウンスにはちょっと驚きました。社台F生産馬がこの時期に本州に移動するのは自分が会員になって以降では記憶がありません。育成の進捗的には飛び抜けて進んでいる気配もなく、何か特別な意思が働いていると考えるべきですが、その事由が読めません。只、これは穿った見方ですが、追加募集されたロンドンデリーエアのセールスが進んでいるとは到底考えられませんので、その売れていない仔馬を早期に始動させると言うことは「社台Fとしてはこのまま会員に売れずに社台Fが買い戻す方が都合がよい」と考えている可能性が浮上します。
もしこの仮説が正しいとすれば、「本仔はアタリ」と言うことになるワケですが、流石にこれだけの情報で出資を決断するのも、悩ましいものがあります。自分的には関西馬であることも踏まえてここは見送りなのですが、元々注目していた方にとっては最大限に背中の押される材料かもしれません。

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コメント

  1. ほずみん より:

    初めまして、楽しく拝見させて頂いております。20年ぶりに、出資しました。会社の人(おばちゃん)の1/2出資と言う形ですけど…
    私が募集馬を決めて、買ってもらいました。血統診断、コメントの真相心理、募集馬の流れや意図とか勉強になります。
    また情報を楽しみにしてます。

    • macKy より:

      ほずみんさま、

      始めまして。コメントありがとうございました。先ずは、拙なるブログを楽しんでご覧になって頂けているとのこと、ありがとうございます。ぶっちゃけ、考えたことを好きなように書いているブログですので、話半分以下にして読んで頂ければ幸いです。
      ちなみに、ほずみんさまは何方の仔馬に出資をされたのでしょうか。もし、御一緒がありましたら、宜しくお願いを致します。

  2. ほずみん より:

    発見したのが今で、お返事出来ず、すみません
    ルヴェルソーに出資しました、馬体に一目惚れでした。
    あと1頭考えておりまして、ノルトシュライフェは、mackyさんの見解同様に馬体重で却下になり
    ロンドンデリーエアを様子観察しています

    • macKy より:

      ほずみんさま、

      ルヴェルソーは個人的にトモの形が好みなのと、賢そうな顔立ちが良く見えるのが良いですね。
      ロンドンデリーエアもトモの形が好みなのですが、前脚の着き方が微妙に気になっていたりします。例年にない早期の移動なので、突然の締め切りには注意を払った方が良いかもですね。

      それではまた。今後とも宜しくお願い致します。

  3. ほずみん より:

    macky様、募集馬近況フォロー更新、待っていました。
    他クラブも、今は穴探しの時期みたいですね。
    デリーエアは入厩前に、出資の最後通告ありますよね?怪しいようでしたら、16日の大安に申し込みをお願いしようと思っています(笑)

    • macKy より:

      ほずみんさま、

      今見てみたら、3/18(月)15:00で締め切りの旨、告知されてますね。
      16日(大安)の申し込みはピッタリかもしれません。^^