2/3東京7R:レーヌジャルダンは末脚に賭けた4着

2/3、東京7R・500万(芝1800)に愛馬レーヌジャルダンが出走し、末脚に賭けた競馬で4着と善戦しました。

まず、このレースを回顧する前提として、「レーヌジャルダンがこのレースで権利が取れなければ引退する方向で協議する」と言う状況にあったことを理解しておく必要があります。これについてはスタッフさんの発言や厩舎のコメントからも間違いありません。前走でダートを試して全く適性の示さなかったレーヌジャルダンは、3ヶ月の休養を経て進退を賭けて本レースに臨むことになりました。

まず、パドックに出て来た姿は非常に落ち着いて見えました。馬体重は+8Kgの450Kgで、冬毛は散見されるものの体はふっくらして煩いところを見せることもありませんでした。レーヌジャルダンの姿を現地で見るのは久しぶりでしたが、優しい顔つきながら気合も垣間見せており、概して状態は良い様に思いました。


騎乗命令が掛かったところでメンコが外された際には、これを嫌がるそぶりを見せました。敢えて外す必要も無かった様に思うのですが、それも早々に落ち着いたのか本馬場に入場すると鞍上に促され、コースの外目を気持ち良さそうに返し馬に入って行きました。

レースは揃ったスタートから敢えてポジションは取りに行かずに10番手まで下げました。ここが本レースのポイントの1つ目になるのですが、この判断は厩舎からの依頼に基づくものであった様です。ここで冒頭の前提に戻るのですが、進退を賭けたこのレースで厩舎サイドとしてはとにかく「気持ち良く走らせてあげて、その上で末脚を活かす競馬をさせたい」と言う思いがあったそうです。レーヌジャルダンはスタートも良いですし行き脚もありますからポジションを取ること自体は容易なのですが、鞍上の三浦騎手としては敢えてそれは選ばずに馬の気持ちに任せて前半は走らせたとのことでした。この辺り、三浦騎手はレーヌジャルダンは初騎乗でしたが、調教では何度か跨ってくれていますので、馬とのコンタクトはしっかりと取れていた様です。

最後のレースになるかもしれないと言う条件下で、新たな条件を試すべきなのか、これまでで最も良かった条件を伸ばすべきかは結論の出ない議論ですが、少なくとも差し有利の東京芝1800を舞台に選んだ時点で末脚に賭ける競馬を選択したと言う点は理解が出来ます。言い換えれば、「最後にもう一度末脚を生かした競馬をさせたいと言う意図のもとに東京芝1800にレース変更した」と言うことなのかもしれません。

そしてレースは4角を10番手のまま回りましたが、ここからの捌きは正直言って残念な内容でした。内に進路がなく外に出す判断が一瞬遅れたところで、さらに不運なことに外を回して来た2~3着馬にボックスされる形となりました。結果、明らかに追い出しのタイミングが遅れてしまい、キレる末脚は見せたものの同じく仕舞を伸ばした2~3着馬を捉えることは出来ませんでした。

もし、ラスト1ハロン地点で進路が確保できていたら、勝馬には届かないものの2~3着馬は捉えられたかもしれません。そう言う意味では大変悔いの残る競馬でもあるのですが、33秒台の上りが使えたことは、「気持ち良く走らせて脚を溜めることが出来ればキレる脚が使える」ことを改めて示しており、レーヌジャルダンが走る気力を失ってしまった訳ではないことを確認することが出来ました。客観的にも今走のTargetの補正タイムは「95」が出ており追い出しが遅れたことを考慮すれば「98」程度まであったとも考えられ、500万条件を勝てるチャンスは十分にあると考えることが出来ます。

今回の結果を受けて、レーヌジャルダンの引退は取り敢えず回避することが出来ましたが、ここで悩ましいのが次走です。今回、進退を掛けたレースを末脚に賭けることで結果を出したことを考えれば、次走も同様の競馬を志向するのが常識的な判断ですが、権利に拘ると適当な番組がありません。自分を含めて口取りに参加されていた会員さん達の多数意見は「中1週で東京2400を試す」と言うものでしたが、これまでの高柳師が頑なに2000M以上を避けて来たことを考えると可能性は限りなく低い様に思われます。

その場合、自分の意見としては下手に権利に拘って直線の短い中山を使うよりは、短期放牧を挟んで中京を使う方が良い目が出るような気がします。権利こそ失いますが昨年の登録状況を見た限りでは出走枠はある様に思われます。

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コメント

  1. F より:

    mackyさん、詳しいレポートをありがとうございます。
    それにしても、今回が進退を懸けたれレースであるとか、厩舎サイドの意向で下げた位置取りをしたとか、何処から情報を得ておられるのでしょうか?差し支えなければお教えください。
    ただ、本日のHPの更新を見る限り、また、性懲りもなく中山の1600みたいですけど。

    • macKy より:

      Fさま、

      「今走で結果が出なければ協議になる」と言う話は他の会員さんがスタッフさんから聞いた話として聞きました。そう言う意味では又聞きなのですが、その後のレース後のコメントとも整合していますので間違いのない情報であったと考えています。
      次に、先行しなかった理由についてはレース後に行われる講評の中で鞍上のコメントとして聞きました。自分の文章は多少意訳が入っていると思いますが、趣旨は外していないと思います。厩舎サイドからの依頼は「ジャルダンを自分のペースで気持ちよく走らせて欲しい」と言うものであったことから、「ポジションを取る気になれば取れる仔なのだけれども、ジャルダンの好きなように前半は走らせた。」と言う内容でした。

      ちなみに、次走で中山1600を考えると言う件については、今日のブログに書いた通りで、呆れて開いた口が塞がりません。やはりこの調教師はNGです。