粟島特別:レーヌジャルダンは見所なく9着

10/14、レーヌジャルダンは新潟10Rの粟島特別に出走し、特に見所のないまま9着と言う結果に終わりました。前走の回顧で調教師に対する怒りをぶちまけましたので、今回は抑えようと思ったのですが、高柳師のコメントを読んでいると、如何にも気持ちが収まりません。

今回は東京競馬場の大型ビジョン越しの観戦でしたが、1枠1番からのスタートは無難に決めて、その気があれば前に付けることも出来たと思います。只、17.カンガルールブタンが無謀な大逃げを打ったことで前半のペースが上がってしまい、これに競り合うことは危険な状況でもありました。実際、完全な前崩れのレース展開になりましたので、控えた選択自体は間違っていなかったと言えるのですが、8番手からのレースと言うのはレーヌジャルダンの良さを全く消してしまったと思います。そして、控えた割には直線に入っても全く進路が確保できず、壁の後ろでウロウロしている間に、馬が走る気をなくしてしまった様にも見えました。上り34.6の脚しか使えていないことは、進路を確保できなかったことに拠るものであって、レーヌジャルダンの能力とは少し違うと思います。

ここでまず気に入らないのはレース後の勝浦騎手の「出たなりのポジションで競馬をしました。直線ではまわりの馬を気にする素振りを見せていましたし、切れる感じではないので、前々で包まれないように早めの競馬をさせた方が良かったのかもしれません」のコメントです。こんなことは以前から分かっていた話であって、レース展開の指示が調教師から全くされていないことに憤りを覚えます。鞍上に対して「良きに計らえ」では調教師の職責を放棄しているとしか言えません。

さらに、高柳師の「差しの決まりやすい馬場で、切れ味がないこの馬にはあの位置からでは厳しかったと思います。」のコメントはあまりにも他人事で、全く話になりません。厳しいことが判っているなら、なぜ事前に指示を出さないのか、それとも結果論で話をしているだけでなにも考えていないのか、全くワケが分かりません。恐らく、これまでの高柳師のコメントをみていると、「何も考えていない」と言うのが正解ではないかと疑っています。

そもそも、このレースに関してはレース選択の段階から疑問がありました。先行力を生かしたいならメンバーレベルの低い瓢湖特別を選択するべきでしたし、上りで勝負したいなら、特別戦よりも相手関係が楽になる8Rの平場の芝2000を選択する方法もありました。実際、こちらのレースはフルゲートになっていません。

結局のところ、真剣に考えていないのでベストな選択ができないと言うことで、さも無ければレース選択に関して無能と言うよりありません。そのくせに、競馬新聞を信じるなら「ワンパンチ足りないので、展開の助けが欲しい所」などとレース前にコメントしています。展開の助けが欲しいなら、運を呼び込むための努力をするべきであって、漫然と待っているだけでは運は向いてくれません。

レーヌジャルダンはグリーンファームにとって重要な血統の競走馬です。それがこの様に無策のまま力を失っていくことで良いのかと、クラブには強く問いたいところです。無為に時間を弄するのではなく、河野社長には手遅れになる前に転厩を考えて欲しいと思います。例えば、グリーンファームとも関係が良さそうな、田中博康師に預けると言うのは如何でしょう?田中博康師から見てもレーヌジャルダンは特別な馬の筈ですので、十分な戦略を有した調教をしてくれるのではないかと期待します。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする