グリーンファーム募集馬一覧表から想像したこと

今日は募集馬のプロフィールについて整理するつもりでいたのですが、募集馬の一覧表を作りながら如何しても気になったことがありましたので、予定を変更して、先ずはその話をしてみたいと思います。但し、これは根拠の全くないヨタ話ですので、話半分に読んで頂ければと思います。😅

さて、今回の一覧表の何が気になったのか? それは、会報に掲載された仔馬の順番についてです。種牡馬別に整理されていることは判るのですが、この種牡馬の順番に意味はあるのでしょうか? 単に種牡馬別に並べるだけなら50音順に並べると思うのですが、そうなっていないと言うことは、「何らかのソート情報が非表示になっている」のではないかと想像したワケです。

馬名や生産者の順番では辻褄が合いませんし、東西分けの情報としても無理がありそうです。一方で、この表を俯瞰し見ると、上の方に青が多く、下の方に赤が多く分布していることが判ります。そして思いついたのですが、この順番は予定募集価格に類する情報を反映しているのではないかと..。

そこで以下、この仮説について検討をすることにします。まず今年の募集馬の中から、募集価格を想定する手掛かりの多い仔馬をピックアップして、価格を予想します。

まず、募集価格予想が最も想定しやすいのがアースビルボードの全弟であるアースリヴィングの2017です。アースビルボードの募集価格は2000万円でしたが、その後の育成状況と半兄のシネマソングスの成績から、プレミアム性は低下していると考えられるので、募集価格は若干割り引いて1800万円と予想します。

同様に想定しやすいのが、ファストアズエバーの全妹であるラヴアズギフトの2017です。ファストアズエバーの募集価格は1200万円でしたが、現時点でもそのプレミアム性に変化要素は無いと考えると、本仔の募集価格は変わらずに1200万円と予想します。

ここからの予想は独断的要素が多くなってきますが、まずアースサウンドの2017は父がロードカナロアからオルフェーヴルに変わる点が減点要素ですが、牝馬→牡馬に変わる分の加点要素で差し引きゼロとして、2000万円の募集価格と予想。

デフィニットの2017はライクトゥシャインと同じく牡馬ですが、父がゴールドアリュールからキズナに変わります。ライクトゥシャインの育成状況は減点要素ですが、新種牡馬キズナに一定のプレミアム性がありますので、差し引きゼロで募集価格は1800万円と予想。

ファビュラスセンスの2017はファビュラスギフトと同じく牝馬ですが、父がエイシンフラッシュからストロングリターンに変わります。ファビュラスギフトの育成が順調であることと、エイシンフラッシュとストロングリターンの比較でもストロングリターンの方が評価を上と見ると、微妙に価格が上がる要素となります。ファビュラスギフトの募集価格は1200万円でしたので、本仔は色を付けて1300万円と予想します。

マウントフジの2017は牡馬から牝馬に変わり、父がグランプリボスからケイムホームに変わります。何れも人気が無くなる方向の変化なので、募集価格は割り引いて、800万円と予想します。

最後に悩むのがジュエルオブナイルの2017です。スターオブザナイルが牡馬であるのに対して、本仔は牝馬に変わり、父もノヴェリストからタートルボウルに変わります。これら何れも人気が落ちる方向の変化ですが、その割引幅が読み難いです。牝馬に変わって-200万円、両種牡馬の種付け料の差で-200万円と考えると、募集価格1600万円と見積もれますが、タートルボウル牝馬に1600万円では現実的に高すぎますので、もう少し割り引いて1400万円と予想します。

そして、以上の予想募集価格を一覧表の中にプロットすると次の様になります。

No 馬名 父名 予想価格
1 ナショナルホリデーの2017 ロードカナロア
2 アースサウンドの2017 オルフェーヴル 2000
3 アースリヴィングの2017 オルフェーヴル 1800
4 リボントリコロールの2017 ルーラーシップ
5 デフィニットの2017 キズナ 1800
6 オンシジュームの2017 エピファネイア
7 カクテルの2017 エピファネイア
8 ムニラーの2017 スクリーンヒーロー
9 バルドウィナの2017 ヴィクトワールピサ
10 デビルズコーナーの2017 リアルインパクト
11 ガヴィオラの2017 キンシャサノキセキ
12 ジャドールの2017 クロフネ
13 ファビュラスセンスの2017 ストロングリターン 1300
14 ラヴアズギフトの2017 スウェプトオーヴァーボード 1200
15 ジュエルオブナイルの2017 タートルボウル 1400
16 トロピカルブラッサムの2017 トーセンホマレボシ
17 エイシンバンバの2017 エスポワールシチー
18 マウントフジの2017 ケイムホーム 800

この結果、ジュエルオブナイルの2017を除いて予想募集価格が降順に並ぶ結果になりました。流石にこれを偶然で片づけるには無理があるのではないでしょうか。むしろ、ジュエルオブナイルの2017の予想募集価格の見立てが間違っていて、1200万円とした方が腑に落ちる様に思えます。

そこで以下、ジュエルオブナイルの2017の予想募集価格を1200万円に見直した上で、残りの仔馬の予想価格を、降順をキープしつつ埋めてみます。

No 馬名 父名 予想価格
1 ナショナルホリデーの2017 ロードカナロア 2200
2 アースサウンドの2017 オルフェーヴル 2000
3 アースリヴィングの2017 オルフェーヴル 1800
4 リボントリコロールの2017 ルーラーシップ 1800
5 デフィニットの2017 キズナ 1800
6 オンシジュームの2017 エピファネイア 1600
7 カクテルの2017 エピファネイア 1600
8 ムニラーの2017 スクリーンヒーロー 1600
9 バルドウィナの2017 ヴィクトワールピサ 1600
10 デビルズコーナーの2017 リアルインパクト 1400
11 ガヴィオラの2017 キンシャサノキセキ 1400
12 ジャドールの2017 クロフネ 1400
13 ファビュラスセンスの2017 ストロングリターン 1300
14 ラヴアズギフトの2017 スウェプトオーヴァーボード 1200
15 ジュエルオブナイルの2017 タートルボウル 1200
16 トロピカルブラッサムの2017 トーセンホマレボシ 1000
17 エイシンバンバの2017 エスポワールシチー 1000
18 マウントフジの2017 ケイムホーム 800

こうして見ると、父エピファネイアの2頭が微妙に高く、逆にムニラーの2017とバルドウィナの2017が安価に感じますが、馬の出来を含めて「あり得ないことも無い価格設定」に思えます。特に、バルドウィナの2017が1600万円と言うのは破格ですが、昨年のレガーロブロッサムが1400万円で募集されたことを考えれば、これも可能性はゼロではないでしょう。むしろ、全体的に例年並みのグリーンファーム募集価格帯に収まっており、ザックリとした所で、あり得そうな価格設定になった様に思えます。

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コメント

  1. SHIM より:

    macKyさん御無沙汰しています。
    我が家には会報がまだ届いていない為、募集馬の情報と価格予想はありがたい限りです。
    グリーンFに関しては、ここのところ出資書類の不備や誤配が立て続けあった為、
    クラブに対する不信感が大きくなり、今年の出資は控えようかとも思っていました。
    しかし募集馬を見てしまうと魅力的な血統構成の馬が数頭目に付き、早く馬体や
    測尺を見たいと思ってしまいますね。笑
    特にオルフェーブル産駒2頭とムニラーの2017は気になります。
    またmacKyさんの考察を参考に検討したいと思っていますので、宜しくお願いします。笑

    • macKy より:

      SHIMさま、

      ご無沙汰しております。

      先ずは愛馬の初勝利、おめでとうございました。新馬勝ちの味は格別だったのではないでしょうか。2歳馬が勝ってくれると色々と夢が広がるので楽しみが大きいですね。他のクラブの話なので割り込むのは控えましたが、ロードアクアの血統構成はツボを抑えているとおもいました。(JRA-POGで指名を考えました。)ロードカナロアの配合相手には”Nureyev持ちのサンデー系牝馬”が良いと言う認識が広まってきましたが、NureyevとニアリーのSadler’s Wellsでも同等の効果が得られるものと思います。本当に次走が楽しみですね。

      我がアルジェンタータにも来週は是非とも頑張って欲しいと思いますし、スターリパレードにもそろそろ本気を出して貰わないと困ります。(汗

      一方で、今年のグリーンファームの募集馬については期待していた仔馬の大半が募集に掛からなかったにも拘わらず、何気に興味深いラインナップが出てきたと思っています。即満口になる仔は僅かかと思うので、今年も様子見しながら楽しめそうです。取り敢えず現時点での気になる仔馬は、今日のブログの方で書かせて頂きたいと思います。

      それではまた。