グリーンファーム所縁の牝馬の18年度産駒（フォロー）

新年最初のネタとして、「グリーンファーム所縁の牝馬の18年度出産予定」を掲載しましたが、今回はそのフォローアップです。ジャパンスタッドブックの情報より、掲載した大半の仔馬の出生状況が判ってきましたので、リストの更新を以下の通り行います。

既に本リストから、４頭が今年のセレクトセール当歳馬として上市が決定しており（※印にて表中に示す）、残念ながら注目株の筆頭であったマキシマムドパリの半弟（父ロードカナロア）も、この中に含まれてしまいました。また、同じく注目馬のベアトリッツの２番仔（父モーリス）は不受胎となり今年の産駒は無しとなりました。

なお、本リストでは未だ出生状況が不明の仔が数頭います。予定誕生日が遅い仔については、情報更新の遅れの可能性が高いので、心配には及びませんが、１～３月出生予定で情報が無い仔馬については、産駒なしとなった可能性が高くなります。具体的に、アースサウンドの１８（父ドゥラメンテ）は、ちょっと厳しいかもしれません..。
【 情報が更新され、アースサウンドの１８は無事に誕生していることが判りました。先ずは何よりでした。】

最後に、無事に生まれて来てくれた仔馬の中から、個人的な注目株を改めてリストアップしておきます。

１．モンシュシュの１８（父ロードカナロア）牡馬

本リストを見るとロードカナロア産駒が複数出生しており、グリーンファームからの募集の期待が高まるのですが、中でも一番の注目はこの仔だと思います。牡馬に出たことは勿論ですが、配合的な妙味もあります。ロードカナロアはNureyev持ちのサンデー系牝馬との相性が良いことが判って来ていますが、本仔はNureyevの代わりにニアリーとなるSadler’s Wellsを持ちますので、牝馬ですが期待感は十分あります。

２．アースグリーンの１８（父オルフェーヴル）牝馬

当り外れの大きいオルフェーヴル産駒ですが、配合上のポイントが次第に明らかになってきています。そのパターンの１つが、母方にMr.Prospector+Boldruller+Princequilloの組み合わせを有することであり、本仔はこの条件を満たしています。グリーンファームから募集された２頭のアースグリーン産駒（リスペクトアース，ピオレドール）は何れも勝ち上がっており、本仔への期待は自ずと大きくなります。

３．ウィングドウィールの１８（父スクリーンヒーロー）牡馬

１つ上の全兄は社台ＲＨから募集されてしまい、グリーンファームに回って来ることはありませんでした。スクリーンヒーロー産駒は牡馬に活躍馬が偏りますが、ありがたいことに今年も牡馬を生んでくれましたので、本仔こそグリーンファームに回して貰えることを期待します。（ウィングドウィールの１８がダメなら、サイレントクロップの１８をお願います。）

４．ジュエルオブナイルの１８（父キングカメハメハ）牝馬

これまでジュエルオブナイルには、いまいち冴えない輸入種牡馬が配合されて来ましたが、本仔は初めてのサイアーランク上位種牡馬との配合になります。本来ならば、最上位に推すべき仔馬かもしれませんが、キングカメハメハの牝馬は成績が安定しないので、個人的に期待値を下げています。

５．シークレットジプシーの１８（父ダイワメジャー）牡馬

半兄トラベリングの走りを見ていると、如何にも短い所で走りそうなので、父がダイワメジャーになれば更に快速を発揮してくれそうな気がします。ダート寄りになるかもしれませんが、間違いなく楽しみな１頭です。

６．ラカの１８（父ストロングリターン）牝馬

非社台系のマイナー血統ですが、ストロングリターン産駒の成功パターンはHeil to ReasonとNijinskyの父母間クロスを持つことと判って来ており、ペイシャルアス，ツヅミモン，ヤマニンレジスタは何れもこのパターンに該当しています。さらにMr.Prospectorの血とも相性が良く、本仔はこの全てを有しています。

【2018/06/18追記】
アースリヴィングの１８，アドマイヤヒラリーの１８，クローズホールドの１８，チャイナドールの１８，ハートビートワルツの１８の情報を更新しました。これを以て、全てのリストアップ馬の状況が明らかになりました。