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最大射程距離について
Posted Shining @ 12/30,2001 
少し前に導入された射程距離制限に対して、少なからぬ誤解があるように思います。どのようなプレイヤーでも、あるいはNPCでも、ナノプログラムや遠距離武器を使用する際の最大距離は40メートルです。これに対する説明はすでに掲示板に発表されていますが、私はもう少しこれに対して全体的な説明を付け加えようかと思います。普通私たちはゲームの仕組みを明らかにすることはありませんが、議論の結果この場合については例外とすることに決定しました。なるべく専門用語を使わないでおこうと思いますが、いくつかの基本「ルール」についてはやはり説明をしなければならないでしょう。

【 例 】


世界のデータの扱い方:
あなたが操作するキャラクターは、その周りの情報をすべて知ることはできないように制限されています。あるキャラクターが別のゾーンに入るとき、AOではそのゾーンの情報すべてを読み込むわけではありません。その代わりに、「知覚範囲」というものを作成し、それはキャラクターが動くにつれて変わるようになっています。(これにより、新しいゾーンに入るときの読み込み時間を短縮し、全体的なグラフィックの質を向上させることができます)。この「フィールド(範囲)」は40*40メートルの正方形です(例の真っ赤な部分)。また追加として、左右前後と、斜め(ピンク色の正方形)の合計8つのフィールドの情報も与えられます。この「フィールド」はキャラクターと共に動くのではなく、このフィールドの境界に入った時点で書きかえられます。各ゾーンがこういった透明な格子(グリッド)で覆われているところを想像してみてください。それはこういった正方形のフィールドで埋められているのです。

知覚範囲:
上の事柄を踏まえると、キャラクターと「知覚境界」までは、40メートルからほぼ90メートルまでの幅があることがわかります。それはキャラクターがいる「正方形の中心」がどこにあるかによって変わるからです。ゲーム内のモンスターはプレイヤーキャラクターと同じルールに従っており、同じ「格子」の中を動き回っています。上記の例では、プレイヤー1(P1)はM1からおよそ80メートル離れており、M2よりは80メートル以上離れています。P2はM1から40メートルほど離れており、M2よりはほぼ45メートル離れています。どちらのプレイヤーもM2を見ることはできず、M2がプレイヤーを見ることはできません。しかしプレイヤーはこれらのモンスターをターゲットすることができます。

相互作用と不確実性:
コードの働きかたによっては、範囲外のモンスターの情報が多少なりともプレイヤーまで届けられることがあります(逆もまたあります)。しかし情報のすべてが届けられるわけではありません。モンスターがしばしばプレイヤーを追うことができないことがありますが、これはプレイヤーのいる「フィールド」がモンスターの「知覚範囲」の中にないため起こります。上記の例では、M2はM1がいることに気が付きますが、P1とP2については気がつきません。これはプレイヤーが両方とも「知覚範囲」の外にいるからです。仮にプレイヤーがモンスターの知覚範囲を超えた射程距離を持つ武器やナノプログラムを使用した場合、モンスターはもちろんすぐに誰が攻撃しているかには気がつきますが、普通反撃はできません。これはそのプレイヤーの場所を知ることができる要素がモンスターに与えられていないからです。それでもモンスターとプレイヤーの間には何らかの情報のやり取りが発生するにはしますが、その情報は不確かなものになり、その結果二人が遭遇することはほとんどないでしょう。

この現象はゲームの初期において不正に使用され、それはいくつかの武器が40メートルを超えて攻撃することができるということを利用したものでした。また固定の射程距離がなかったすべてのナノプログラムも、最初から制限なしにどんな遠い敵にでも攻撃することができました。この方法を使うと、ほとんど危険を冒さずに戦うことができました。この範囲を知っておきさえすれば・・・どのようなプレイヤーも相手に反撃をまったく許さずに勝つことができました。この方法は疑いなく不正行為と呼べるものでした(不正行為の定義については、こちらを見てください)。不正行為を働いたプレイヤーはいましたが、かといってそれが「違法な」ことであるわけではありません。彼らはこの問題がどのような理由で起こっているのか知らなかったし、また我々も気がつきませんでした。私の知る限り、これらの方法を取った者に対して何らかの措置を実施したという記録はありません。

我々はこの不正行為を、遠距離武器の最大射程距離を40メートルに減らすことによって対処しました。その後、固定の射程距離がないナノプログラムについては、どんな遠いところでも攻撃することができるという事実に気がつきました。その際は武器の議論の結果を踏襲する形で、やはりそれを最大40メートルに設定することにしました。

しかしながら:
もちろん我々はこの不正行為に対処するためのほかの方法についても論じましたが、しかしどの方法も現実的に実施できる可能性は低く、また即時に反映させられるものではありませんでした。たとえば我々は「フィールド」の大きさを増加させることを考えましたが、その場合「知覚される」データの量は増大し、間違いなくひどいパフォーマンスの低下を招くことは目に見えていました。またプレイヤーやモンスターの「フィールド」を現行の9マスより増やすことも考えましたが、これも深刻なパフォーマンスの低下を招くことは同じでした。またモンスターについては、それが「見ることができない」プレイヤーのいる場所にテレポートできるようにしようかという案もありましたが、これはとても美しい解決策とは言えないものでしたし、その上それはいくつかの戦術を台無しにしたことでしょう。またそれはモンスターから走って逃げることを不可能にしたに違いありません。その他の方法については、いまだに議論が続けられています。

結論:
最大射程距離が変更されることはありません。

追記:
特定の職業のプレイヤーたちが、この不正行為によるプレイを「必要である」と感じていることは知っています。たとえばナノ=テクニシャンたちがそうでしょう。我々は彼らの要求がどれぐらい深刻なものなのかどうか調査しており、修正の結果が彼らの戦術と効率にどのような影響を及ぼしたのか知りたいと思っています。我々の実施しているテストの結果は、私たちがその要求に対してどう回答するべきなのか示してくれるはずです。

アナーキーオンライン・ライブチーム
デザイナー
ジム=サラビム

邦訳: Shining
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